更新日:2026年3月24日
こんにちは、幻想画家の奥田みきです。
龍は古くから神秘的な存在として描かれてきました。
日本では龍神として、水や自然を司る神の使いとも言われています。
この記事では、初心者でも描ける龍の基本的な描き方を解説します。
龍神画を描いてみたい方や、龍の絵に興味がある方の参考になれば嬉しいです。
龍の描き方|まずは龍の基本構造を覚える
龍を描くとき、最初に覚えておきたいのが
龍の基本構造です。
一見すると龍は複雑な生き物に見えますが、
構造自体はそれほど難しくありません。
龍は大きく分けると、次の 4つの部分で出来ています。
- 顔
- 胴体
- 前足
- 後ろ足
この4つのパーツの関係を理解すると、
龍の形がとても描きやすくなります。
※龍の描き方を覚えるには、まず龍の体の構造を理解することが大切です。

龍の体は、ホースのように 長くしなやかな形をしています。
真横から見るとそれほど難しい形ではありませんが、
体をくねらせたり、遠近をつけたりすると
急に難しく感じることがあります。
そのため最初は、複雑に考えず
シンプルな形から描き始めることが大切です。
胴体の考え方
胴体は、首から始まり、
少し太くなりながら体の中心を通り、
最後に尾に向かって細くなっていきます。
つまり
細い → 太い → 細い
という流れの形になります。
この流れを意識するだけでも
龍の形はかなり自然になります。
足の位置
龍の前足と後ろ足は
この長い胴体についています。
胴体を一本の流れとして考え、
そこに前足と後ろ足を付けるイメージで描くと
バランスが取りやすくなります。
龍の基本構造が理解できたら、
次は 龍のポーズを描く練習をしていきます。
そのときに役立つのが
クロッキーという練習方法です。

龍の描き方の練習|クロッキーで龍の形をつかむ
龍の基本構造がわかったら、次は 龍のポーズや体の流れを描く練習 をしてみましょう。
まずは横長の龍から描きます。
龍は体が長くしなやかなため、最初から線だけで描こうとすると
全体の形やバランスがつかみにくくなります。
そこでおすすめしたいのが、
先に大まかな塊を描き、その上から線を起こしていく方法です。
この描き方をここでは 「龍のクロッキー」 と呼びます。
※龍の描き方の練習|まずは塊で体の流れをつかむ

この段階では、細かい形を描く必要はありません。
まずは龍の体の流れとボリュームを大きくつかみます。
意識するポイントは次の3つです。
- 首から胴体へつながる流れ
- 胴体の太さ
- 尾に向かって細くなる形
つまり、龍の体は
細い → 太い → 細い
という流れになります。
このボリューム感を先に描いておくと、
あとから形を整えるときに龍のフォルムがつかみやすくなります。
この塊をもとにして、
次の段階で 龍のクロッキーを完成させていきます。
龍の描き方の練習|クロッキーで龍のポーズを描く
ここまでで、龍の基本構造と
大まかな塊の描き方を見てきました。
次は、その塊をもとにして
龍のクロッキーを完成させてみましょう。
クロッキーとは、細かいディテールを描く前に
全体の形や動きをつかむための練習方法です。
龍は体が長くしなやかな生き物なので、
まず 体の流れやポーズを描くこと がとても大切になります。
龍のクロッキー
※龍の描き方の練習|クロッキーで龍のポーズを描く

クロッキーでは、次のポイントを意識します。
- 首から胴体へ続く流れ
- 胴体のボリューム
- 前足と後ろ足の位置
- 尾へ向かうライン
この段階では、
細かい形を正確に描く必要はありません。
まずは 龍の動きや流れを描くこと を意識しましょう。
龍の体はホースのように長く、
大きくS字を描くような流れを作ると
自然なポーズになります。
この流れをつかむことができると、
龍の形がぐっと描きやすくなります。
クロッキーは一度描くだけでなく、
何度も描くことで少しずつ体の流れが理解できるようになります。
まずはこの基本的なポーズを
繰り返し描いてみてください。
次の章では、
このクロッキーをもとにして
龍のポーズをいくつか描く練習をしていきます。
龍の描き方|鉛筆制作の流れ
クロッキーで龍の体の流れをつかんだら、
次は実際に 龍を描く制作工程 を見てみましょう。
ここでは鉛筆を使った龍の制作例を紹介します。
龍は最初から細かく描くのではなく、
大まかな形から少しずつ描き進めていくと
自然な形になります。
鉛筆制作の実例① クロッキーで全体の流れを描く

※クロッキーで全体の流れを描く
まずはクロッキーで龍の体の流れを描きます。
この段階では細かい形は気にせず、
体の動きとバランスを意識します。
この作業は 5B程度の濃い鉛筆 を使うと描きやすくなります。
鉛筆制作の実例② パーツ構造を整理して線画を描く

※パーツ構造を整理して線画を描く
クロッキーをもとに、
顔・胴体・脚などの形を整理して線画を描いていきます。
動画では簡略化していますが、
慣れないうちは パーツごとに形を整理する方法がおすすめです。
鉛筆制作の実例③ 線画を描いて龍の形を整える

※線画を描いて龍の形を整えるalt
龍の描き方 線画で龍の形とポーズを整えた段階
線画が大体できました。
この段階で龍の体の流れやバランスを確認します。
形が整ったら、
次に 鱗(うろこ) を描いていきます。
鉛筆制作の実例④ 鱗と影を描き込んで完成

※鱗と影を描き込んで完成
最後に鱗を描き、
重なった部分などに影を入れていきます。
鱗はすべて細かく描く必要はなく、
ポイントだけ影を入れると立体感が出ます。
縦長の龍・昇り龍の描き方
こちらは縦長の構図です。
上に向かってのびる形は、上り龍のような流れを出しやすく、すっきりとした印象になります。
横長の龍に比べると、体のカーブの入れ方や重なり方が少し変わりますが、基本は同じで、まずは全体の流れを先に決めてから細部を描いていきます。
鱗を描くときは、体の向きに沿って並べていくと自然に見えます。鱗の大きさはお好みで構いません。
| 昇り龍の描き方手順 |
|---|
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| ①龍の全身は、まずこのように「シルエット」から捉えると描きやすくなります。 全体の流れを描くイメージです。 |
![]() |
| ②そのシルエットをもとに、全体の形をざくっと取ります。 |
![]() |
| ③先ほどのざっくりとした形を、少しずつ整えていきます。 |
![]() |
| ④体の流れに沿って、鱗を描くためのアタリをつけていきます。 |
![]() |
| ⑤鱗を描いていきます。鱗の大きさはお好みで構いません。 |
![]() |
| ⑥立体的に影を入れて完成です! |
【動画①】龍の描き方|全身の流れ
最後に動画をご紹介します。こちらは最新の制作動画です。
オンライン講座用に制作したものですが、龍の全身の描き方の流れが分かる内容になっています。
龍のポーズバリエーション
龍のポーズは、体の流れを変えることで様々な形を作ることができます。
最初は複雑なポーズを描く必要はありません。
まずは次の 3つの基本的なポーズを練習してみましょう。

※龍の基本ポーズ(基本・S字・俯瞰)
基本ポーズ
横方向に体を流す形で、一番描きやすいポーズです。
龍の胴体の流れを理解する練習になります。
S字ポーズ
体を大きくうねらせた動きのあるポーズです。
龍らしい躍動感を出すときによく使われます。
俯瞰ポーズ
上から見た構図のポーズです。
龍神画などでよく使われる形です。
この3つのポーズを描けるようになると、龍の体の流れを理解しやすくなり、さまざまな構図に応用できるようになります。
クロッキーで体の流れを描けるようになったら、次はポーズのバリエーションを練習してみましょう。
龍のポーズの応用例
ここでは代表的な構図として
・円を描くような龍
・横向きのポーズ
・昇り龍
の3つを紹介します。

※龍の基本ポーズを応用すると、さまざまな構図の龍を描くことができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本のポーズを応用することで自然な形を作ることができます。
龍の描き方|顔の構造の参考(ワニの骨格)

ワニの骨格を見本にしてみましょう。
立体が手元にあると、形を取る際の参考になります。
龍は「顔は鰐に似る」と言われることもあり、構造の理解に役立ちます。
ただし、龍とはいくつか違いもあるので、次のポイントに気をつけてください。
・首はもう少し長くなります
・後ろ足はもう少し後方につきます
・目の位置はもう少し中央寄りになります
このような立体模型は、模型店やオンラインショップなどでも入手できます。現在は同じものが手に入らない場合もありますが、似た形のものでも十分参考になります。
もっと詳しく龍神画を学びたい方へ
ここでは龍の描き方の基本として、
体の構造やポーズ、鉛筆制作の流れを紹介しました。
実際の龍神画制作では、
顔の表情、鱗の描き込み、構図の作り方など、
さらに多くのポイントがあります。
それらを体系的にまとめたものが
「現代龍神画・エキスパート講座」です。
龍神画をしっかり描けるようになりたい方は、
こちらも参考にしてみてください。
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