6つの画材で比較する【画材の種類】自分に合った画材はどれ?
今日は絵を描くための、色々な画材についてお話しさせて頂きます。
私は画材が大好きで、その時々で描く題材に合わせて色々な画材を試してきました。
自分の描きたい表現に合った画材を見つけることが出来ると、上達も一気委加速します!
さらに画材を変えたことで作風が変化し、画風が花開くこともありますので
「色々な画材を使ってみたい!」と言う方は是非試して見て下さいね。
画材の種類は色々
画材屋さんに行くと様々な種類の画材があって見ているだけでもワクワクして来ますよね!
私が一番最初に使った画材と言えば十代に頃に当時漫画イラストを描くのに使った、「カラーインク」でした。
発色の良い、使いやすい画材で、メーカーはドクターマーチンです。
そして、水彩、アクリル、色鉛筆、パステル、デジタルなど今まで色々な種類の画材を駆使して来ました。
どの画材にもぞれぞれの良さがありますが、仕事や発表媒体によって使い分けています。
私は油絵や日本画など、いわゆる古典技法には精通していませんが、その他の色々な種類の画材を使って来ましたので、今後それぞれに合ったテクニックや画材情報などをご紹介していければと思っています。
各画材の詳細ページは、追々創っていきます!
画材の種類1・水彩絵の具
(画像は奥田みき作/「ライラックの少女達」 水彩画/アルシュ紙・中目)15号
難易度 ★★★
(難易度はご参考までに)
水彩絵の具は、馴染みの深い画材だと思います。色合いも優しく、とてもユーザーの多い画材でもありますね。
水彩画には透明水彩と不透明水彩があります。
ちなみに、子供の頃学校で使っていたのは半透明水彩です。学童絵の具とも呼ばれています(昨今ではアクリルを使う学校も多いようですね!)
透明水彩
水彩画と言えば、ウォッシュと呼ばれる滲みを使った作品をイメージする方も多いと思います。
たっぷり水を含ませて、水彩絵の具を落とし込んでいく技法はとても面白く、美しいですよね。
現在では絵画の世界だけではなく、コミックイラストの方でもこの技法で描く方も増えてきました。
水の流れによる偶然性も併せ持つのがこの画材の特徴ですが、ボタニカルアートなどのように繊細に描き込んで行くこともできます。
不透明水彩
不透明水彩は書いて字のごとく、不透明な水彩絵の具です。ガッシュとも言います。
仕上がりはアクリルと似ていますが、「乾いても水で溶ける」のがアクリルと違う所です。
アクリルはが近代の画材ですので、アクリルが発展する前は不透明水彩で厚塗りをする絵も多くあり
一見すると油絵と大差のないような絵もあります!
私は透明水彩が主なのですが、色によっては白を混ぜてあえて不透明にすることもあります。
主な画材メーカー
ホルベイン
クサカベ
ウィンザー&ニュートン
画材の種類2・色鉛筆
(画像は奥田みき作/「大人の塗り絵~美しい仏画編~より/「如意輪観音菩薩」 パステル+色鉛筆ウォーターフォード紙・中目)
難易度 ★★
色鉛筆はもっともお手軽に始められる画材です。
完成度の高い作品を創る為には根気が必要ですが時間を掛けて塗り込めば、難しい技法ではありません。
画材の場所を広げなくて良いのも魅力ですよね!
色鉛筆は様々なメーカがあって迷いますが、大きく分けて2種類あります。
油彩色鉛筆
- 水に溶けないのが特徴です。
- 塗った後に、水彩やその他、水性の絵の具で加筆しても下の色鉛筆が溶けることがありません。
- 厚めに塗れるので、素早く描くのにも向いています。
水彩色鉛筆画
- 水に溶ける色鉛筆です。
- 水溶性なので、塗った後に水でぼかすことが出来ます。
- 油性の色鉛筆に比べると、繊細に描写出来るので水で溶かすのが目的でなくても使用出来ます。
- ちなみに私がメインで使っているのはカランダッシュ スプラカラーソフト水溶性色鉛筆です。塗り込みがしやすいので、お気に入りです。
主な画材メーカー
カランダッシュ
サクラクレパ
ススワンスタビロ
ステッドラー
ファーバーカステル
ホルベイン
ターレンス
三菱鉛筆
画材の種類3・アクリル画
(画像は奥田みき作/「真夏の夜の夢」 アクリル画/アルシュ紙・中目)
ターレンス
クサカベ
リキテックス
ターナー色彩
ホルベイン
画材の種類4.パステル画
(画像は奥田みき作/「銀の姫と一角獣」 パステル+水彩画/ウォーターフォード紙・中目)
難易度 ★★
カランダッシュ
スヌーベル
ファーバーカステル
ホルベイン
画材の種類・5デジタル画
(画像は奥田みき作/「ターラ菩薩」 デジタル画/クリップスタジオ使用)
難易度 ★★★
画材の種類6・ミクストメディア
色々な画材や素材を組み合わせたりする技法です。
例えば、油彩の人が制作速度を上げるために、下地をアクリルで描いて、仕上げを油絵で描くのもミクストメディアの一つです。
デジタルにアナログ処理をしたものも良く見かけます。デジタル画の場合、いわゆる「原画」がない為、作品に希少価値を持たせたり、
平面のプリントに加筆することで「一点物」としての作品にしていきます。
上記の「インスピレーションアート」という作品はベースのグラデーションをデジタルで描き、プリントアウトして、その上にシェルタイル(貝のような素材)などを使って描いたものです。初心者の方のワークショップで人気の技法です。
こういった「マテリアル」は画材として売られているものもあれば別の要素で売っているものを、絵に転用させたものもあります。(例えば、ネイルアートなどに使われる光る素材など)
まとめ
画材が変わると、一気に絵が変わることもあります。
作品を描いていて「変化したい!」とか、「ちょっと今の作風に行き詰まっている」と感じたときには是非違う画材を使って見て下さい。
実は今まで使っていなかった画材の方が、自分に向いていると言うことも少なくありません。
(私は水彩から、アクリル、アクリルからデジタルと変えていって、そのたびに新しい発見がありました)
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