須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る神社
須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る神社は、神話の舞台となった出雲地方をはじめ、日本各地に広く存在しています。
荒ぶる神として知られる一方で、厄除け・疫病除け・再生の神としての信仰も厚く、古くから人々の暮らしと深く結びついてきました。
ここでは、須佐之男命を祀る神社の中でも、特に知られている代表的な神社をご紹介します。
須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る神社は、出雲地方をはじめ日本各地に広がっています。
須佐之男命の神話や人物像については、こちらの記事で詳しく解説しています。


須佐神社(島根県出雲市)
須佐神社は、島根県出雲市にある神社で、須佐之男命の御霊を祀る神社として知られています。
伝承によれば、須佐之男命がこの地で国土開拓を行い、土地の名を「須佐」と定め、自らの御霊を鎮めた場所とされています。
境内には「須佐の七不思議」と呼ばれる伝承が残り、社殿の背後に立つ大杉は「大杉さん」として親しまれています。
須我神社(島根県雲南市)
須我神社は島根県雲南市にある神社で、須佐之男命が八岐大蛇を退治した後に宮を建てた場所と伝えられています。
神話の中で須佐之男命が詠んだとされる和歌
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
の舞台としても知られています。
そのため、出雲神話と深い関わりを持つ神社の一つとされています。
八重垣神社(島根県松江市)
八重垣神社は島根県松江市にある神社で、須佐之男命と櫛名田比売(くしなだひめ)を祀る神社です。
八岐大蛇退治の神話にゆかりのある神社として知られ、縁結びの神としても多くの参拝者が訪れます。
境内の「鏡の池」は占いの池として有名で、紙を浮かべて縁結びの占いを行う風習があります。
八坂神社(京都府京都市)
八坂神社は京都・祇園にある神社で、須佐之男命を主祭神として祀る神社です。
古くから疫病除けの神として信仰され、877年に疫病流行の際に祈祷が行われたことが、現在の祇園祭の起源とされています。
祇園祭は国家安寧や疫病退散を願う祭礼として始まり、現在でも京都を代表する祭礼として毎年7月に行われています。
また、八坂神社は全国に多くの分社があり、各地の八坂神社でも須佐之男命への信仰が受け継がれています。
氷川神社(埼玉県さいたま市)
氷川神社は埼玉県さいたま市にある神社で、武蔵国一宮として古くから信仰されてきました。
伝承では、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国遠征の際に戦勝祈願を行った神社とされています。
その後、源頼朝による社殿の再建や、徳川家による寄進など、歴史の中で多くの武家から信仰を受けてきました。
現在も広い境内には多くの摂社があり、多くの参拝者が訪れる神社となっています。
また、埼玉の地名「大宮」は、この氷川神社を“大いなる宮居”と呼んだことが由来とされています。
素盞嗚神社(東京都荒川区)
素盞嗚神社は東京都荒川区にある神社で、須佐之男命を主祭神として祀っています。
創建は平安時代とされ、荒川周辺の守り神として信仰されてきました。
古くは疫病退散を願う祈りの場でもあり、厄除けの神として地域の人々に親しまれています。
現在も地元では「天王さま」と呼ばれ、祭礼などを通して信仰が受け継がれています。
津島神社(愛知県津島市)
津島神社は愛知県津島市にある神社で、須佐之男命を主祭神とする神社として知られています。
古くから疫病除けの神として信仰され、全国に広がる「津島神社」「天王社」の総本社とされています。
毎年行われる「尾張津島天王祭」は、日本三大川祭のひとつにも数えられる伝統的な祭礼です。
全国に広がる須佐之男命信仰
須佐之男命を祀る神社は、出雲地方だけでなく京都・関東・九州など、日本各地に広がっています。
特に「八坂神社」「氷川神社」「津島神社」などは多くの分社を持ち、厄除けや疫病除けの神として広く信仰されています。
現在でも地域の守り神として多くの人々が参拝し、その信仰は現代まで受け継がれています。


須佐之男命(すさのおのみこと)ジクレー版画


須佐之男命・ジクレー版画
須佐之男命の凛とした佇まいに目を留めるたび、
思考や感情の重なりが、そっと背筋を正すように整っていく——
そんな静かな感覚が生まれます。
古くから「八雲」をめぐる物語に象徴されるように、
内側の混乱をひとつずつ収め、澄んだ方向へと導いてくれる存在として。
この一枚が、あなたの空間に静かな秩序













