【龍の描き方】アクリル絵の具で美しい龍を描く方法|制作動画付き

更新日:2026年3月16日

こんにちは。画家の奥田みきです。

今回は、アクリル絵の具で描く「龍の描き方」を
動画とあわせてご紹介します。

このページでは、細かい技法や画材の説明というよりも、
アクリルで龍の作品を描く一連の流れを中心に解説しています。

「アクリルで龍を描くときは、こんな手順で進めるんだな」

というイメージで見ていただければ嬉しいです。

なお、各工程の詳しい描き方や技法については、
今後それぞれの記事でも紹介していく予定です。

龍の描き方のページは下記でもご紹介しています。

目次

アクリル絵の具で描く白龍|まずは制作動画から

少しだけ整えて、読みやすくした形を書いておくね。

まずは、制作の一連の流れを動画にまとめました。
よろしければ、上の動画をご覧ください。

アクリル絵の具で龍を描くときの、
大まかな制作の流れが伝われば嬉しいです。

初心者から学べる龍神画講座|現代龍神画エキスパート講座

アクリル絵の具で塗る|基本的な画材

私が現在使っているアクリル絵の具は、
ホルベイン、ターナー、リキテックスなどを中心に、用途に応じて使い分けています。

絵の具の種類も、不透明・透明・半透明などを組み合わせながら制作しています。

アクリル絵の具の詳しい特徴や使い分けについては、
また別の記事でご紹介する予定です。

アクリル絵の具で塗る|まずはジェッソで下地を作ります

まず最初に、白いジェッソを塗って下地を作ります。
ジェッソを塗ることで、絵の具が定着しやすくなり、描きやすい画面になります。

アクリル絵の具で描くための支持体(キャンバスや紙など)はいろいろありますが、
今回は 水彩紙にジェッソを下塗りしたもの を使っています。

それでは、実際にジェッソを塗っていきます。

大きな画面の場合は刷毛を使うことが多いのですが、
今回は太めの筆を使ってジェッソを塗っています。

ジェッソは、乾かしながら だいたい3回ほど塗り重ねます。

アクリル絵の具で塗る|色付きジェッソ

ジェッソは白だけでなく、色付きのものもあります。

今回はあとで下地を削る工程があるため、
白いジェッソの上から 色付きのジェッソ も塗っておきます。

ジェッソは、少量の水で少しだけ薄めても大丈夫です。
ただし、水を入れすぎると下地が弱くなってしまうため、
ほんの少しだけ加えるようにします。

アクリル絵の具は ドライヤーで乾かすことができる ので、
制作を効率よく進めることができます。

アクリル絵の具で塗る|下地を作る

アクリル画の下地作り

今回の塗り方は、下地に何層も色を重ね、
最後に紙やすりで削って下の色を出す技法です。

比較的スタンダードな方法ですが、
重ねる色や使う素材は作家によってさまざまで、
個性的な下地を作る方も多くいます。

いろいろ試してみると面白いですよ。

先ほど塗った赤いジェッソも、
あとで削ったときに 少し見えることを想定して入れています。

それでは実際に下地を作っていきます。

今回は白龍を描くための下地なので、
「なんとなく下の色が見える」ようなイメージで、
いくつかの色を重ねて仕込んでおきます。

最終的には、上に重ねる色や削り方によって
見え方を調整することができます。

削ったときの雰囲気をイメージしながら、
いろいろな色をのせてみます。

アクリル絵の具で塗る|モデリングペーストで盛り上げる

アクリル絵の具で制作する際には、
モデリングペーストもよく使われます。

モデリングペーストはアクリル絵の具と混ぜることができ、
盛り上げや下地づくりに使うことができます。

ここでは、モデリングペーストに
黄色系の絵の具を混ぜて使います。

紙の四隅に、黄色系の絵の具を混ぜたモデリングペーストを
ペインティングナイフでのせていきます。

アクリル絵の具で塗る|下地をさらに塗り重ねます

表面を乾かしてから、
上からアクリル絵の具の茶色を重ねるように塗っていきます。

モデリングペーストは厚く塗ると、
表面はドライヤーで乾いても 中まで乾いていないことがあります。

そのため、厚く盛った部分は 自然乾燥させるようにします。

下の色が隠れるくらいに、アクリル絵の具を塗ります。

その上から、もう少し薄い色のアクリル絵の具を重ねます。

この状態で、半日ほど自然乾燥させます。

アクリル絵の具で塗る|紙やすりで下地を削る

モデリングペーストを完全に自然乾燥させたら、
目の細かい紙やすりで表面を削ります。

様子を見ながら、少しずつ削っていきます。

削りすぎには注意してください。
削りすぎると、紙の地が見えてしまうことがあります。
ちなみに最近は、紙に描くときはあまり厚塗りをせず、
厚く塗る場合はキャンバスを使うことが多いです。

削り終わった部分をアップにすると、こんな感じです。

「少しだけ下塗りの色が見える」くらいに仕上げます。

アクリル絵の具で塗る・下絵を写す

龍神画アクリル画の下地トレース

準備ができたら、下絵をトレースします。

下絵の紙の裏側を鉛筆でこすり、
カーボン状にしたものを使って写していきます。

龍神画アクリル画の下絵線描き

アクリル絵の具でセピア系の色を作り、
面相筆などの細い筆で下絵を清書していきます。

アクリル絵の具で塗る|着彩していきます

龍神画アクリル画の着彩開始

さて、アクリル絵の具で本格的に塗り始めます。

まずは、白龍の本体から塗っていきます。

いまは一度塗りの段階です。
このあと何度か塗り重ねて、色ムラを整えていきますので、
この時点ではあまりムラを気にせず進めて大丈夫です。

龍神画アクリル画の着彩途中経過

顔の部分です。

立体感を意識しながら、全体を塗り進めていきます。

アクリル絵の具で塗る|背景を決めます

龍神画アクリル画の着彩背景着彩

この絵は、下絵の段階では背景にシャクヤクの花を入れる予定でした。

ただ、最初に白龍をトレースしたときには、背景を変える可能性もあったため、花の部分はトレースしていませんでした。

白龍を塗り進めながら全体の雰囲気を見てみましたが、最終的には当初の予定どおり、背景はシャクヤクの花にすることにしました。

ちなみに、今回使った色はこんな感じです。

アクリル絵の具で塗る|二度、三度と塗り進めます

龍神画アクリル画の着彩途中経過

全体が大まかに塗り上がりました。
一度塗りの段階では、このような感じです。

ここから2〜3回(場合によってはそれ以上)塗り重ねて、
全体の雰囲気を整えていきます。

龍神画アクリル画の着彩途中・大まかに色が入る

二度塗り目です。

アクリル絵の具で塗るコツは、一度塗りで仕上げようとせず、
薄い色を何度も重ねていくことです。

影 → ハイライト → 影 → ハイライト

というような流れで、少しずつ塗り進めていきます。

アクリル絵の具で塗る|仕上げに近づけます

龍神画アクリル画の着彩途中経過・重ね塗り

拡大部分です。

この段階で、だいたい三度塗り目くらいになります。

全体の色も少しずつ落ち着いてきましたが、
まだ仕上がりの途中なので、ここからさらに塗り重ねていきます。

龍神画アクリル画の着彩途中経過完成まじか

完成に近くなって来ました!

龍神画制作プロセス

顔の部分を並べてみました。

最初と比べると、最後はしっかりと色が重なっているのが分かると思います。

アクリル絵の具で描く白龍|完成です

龍神画アクリル画の完成作品

細部を調整して、完成です!

アクリル絵の具は、色を塗り重ねていく画材です。
(水彩のような使い方もできますが)

色を一通り置いた段階で終わりにしてしまう方も多いのですが、
実はそのあとが本当の描きどころでもあります。

紙やすりで削って画面を整えたり、
透明色を重ねて深みを出したり、
透明色と不透明色を交互に重ねていくことで、絵に奥行きが生まれます。

まとめ

今回は技法の細かな説明までは書いていませんので、
どこをどのように塗っているのかについては、また別の機会にご紹介したいと思います。

アクリル絵の具は、とても応用の利く画材です。

私のアトリエでも、最初は簡単なパステルから始める方が多いのですが、
最終的にはアクリル絵の具に進む方も多くいらっしゃいます。
(もちろん最初からアクリルを使う方もいます。)

アクリル絵の具に興味を持たれた方は、ぜひチャレンジしてみてください。

もっと詳しく龍神画を学びたい方へ

ここでは龍の描き方の基本として、
体の構造やポーズ、鉛筆制作の流れを紹介しました。

実際の龍神画制作では、
顔の表情、鱗の描き込み、構図の作り方など、
さらに多くのポイントがあります。

それらを体系的にまとめたものが
「現代龍神画・エキスパート講座」です。

龍神画をしっかり描けるようになりたい方は、
こちらも参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

神仏画・龍神画・幻想絵画を描く画家・イラストレーター。
30年以上にわたり活動を続け、オラクルカードの制作や講師としても多くの経験を重ねてきました。
オラクルカードは国内外で出版され、代表作に『光の龍神カード』『日本の密教カード』などがあります。
また、星曼荼羅など、寺院からのご依頼による仏画も手がけてきました。
※書籍・オラクルカードは直販ショップやAmazon等もお求めいただけます。

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