【イラストレーターの営業】やってはいけない失敗例
今回はイラストの営業の一つである
「持ち込み」についてお話いたします。
【イラストレーター営業・持ち込み】失敗を繰り返し、成功に辿り着く
失敗を繰り返すことで正解に辿り着く
これはどんな業界でもよく言われることですよね。
成功している人は最初から上手い方法を見つけてそれを実践出来たのではなく、色々な方法を試し、失敗を繰り返したことで、そのやり方は間違っていていると気づいて(自分には合わなくて)
又別の方法を試し、それを繰り返すことで「自分にとっての成功パターン」に辿り着くのだと言う話です。
世の中には様々なハウツーが溢れていて、今や情報だけならネットで検索すれば、いくらでもやり方を見つけることが出来ます。
だたこれもよく言われることですが、そのハウツーを見ても90%以上の人は行動に起こさず(起こしても続けす)に終わってしまうというものです。
どんなことでも、まずは試してみて、失敗するのが当たり前!と言う感じでやり続けるのが大事、と言うことですね。
さて、私は22歳の時にフリーランスのイラストレーターになりましたが実際、当時は眠れないような思いもした失敗を何度も繰り返し、そのたびに
「これじゃ駄目だったんだ!」
と、反省し、軌道修正して、今に至ります。
今思うと恥ずかしいような失敗ばかりですが、人の失敗談は面白いので(笑)少し書いてみます。
【イラストレーター・営業・持ち込み】持ち込みでの失敗談・営業先の出版物を…
今の時代、出版社の方も忙しいことやイラストレーター志望が多過ぎる事もあり、実際に出版社に訪問しての「持ち込み」は受け付けていないところも多いです。
場合によっては、ファイルの郵送も不可という所もあるようです。
でも私が駆け出しの頃や、インターネットが今ほど普及する前は大抵の出版社は直に会ってくれました。
私自身「営業活動」が好きで、興味のある出版社には色々持ち込みに出かけていました。
場合によっては、「ちょっとテイストが違うかも」と思っても「何かのきっかけになるかも知れないので」と、いう感じで出かけることもありました。
そんな時には、「ちょっと家とは違うけれど」という感じの反応ではあっても、それなりにアドバイスとか頂いて帰りました。
なので、「取りあえず行って見ないと分からない」という感じのスタンスではやっていました。
そんな中、これはある出版社での話です。(自分的にも「ちょっとテイストは違うかも」と思った会社です)
編集者の方は最初は愛想良く、ポートフォリオを見て下さっていましたがパラパラ見る内に、だんだん表情が硬くなって来ます。
そして最後まで見終わると、
「う~ん…」
という感じで、明らかに気に入らなかった様子です。
その後
「何でうちに持ち込みに来たのか分からない」
という感じの言葉が続き
「あなた、うちの本読んでいますか?」
と言われました。
ぎくっとしました。
私、実はその会社の本を読んでいませんでした。
出ている本の表紙だけ見て「取りあえず行って見ないと分からない」のスタンスで来てしまったのです。
その後、その編集者からは散々小言を言われ作品もこけ下ろされ、延々40分位、説教をされ続けました。
さすがに私も「分かりました、もう良いですので帰ります」と言っても
「そうじゃなくて!」と引き留められ、お説教が続きました。
その時には「早く帰りたい~|(泣)」という感じでしたが
今思うと、完全に悪いのは私です(笑)
編集者は忙しい業務の時間を割いて、持ち込みに対応してくれているのに、私はそこの会社の出版物も読まずに行ってしまった訳ですから。
これは持ち込みの中での一番の苦い経験ですがこの経験があってからは、必ず数冊はそこの会社の本を読んで、出かけるようになりました。
これは当然しなければならないことだったのですが痛い思いをするまでは、大丈夫だろうと言う感じでいたのだと思います。
今思うと、本当に恥ずかしいことです。
【イラストレーター・営業・持ち込み】持ち込み先を考えましょう
ちなみに、きちんと先方の読んで、気に入った本を出している会社でも「自分の作品が合わない」ところはあります。
実際、好きな本を出している会社に持ち込みの作品を見て頂いた時でもぱらぱら(明らかに興味がなさそうに(笑)見て、見終わった後に先方からコメントがないので
「どうでしょうか?」と聞くと
「どうと言われても…、まあこんな感じの絵なんだなという感じです」
みたいな返答のでした(つまり、家では使わないな、と言う感じです)
その時には確か、ライトな児童物にも対応出来そうなちょっと漫画テイストの絵なども入れていたと思いますが
その作品などは「漫画系は、漫画家の方で上手い人がいますのでそういう方に頼みますので」
と言う反応だった気がします。
それも今思うと、ごもっともな感想で当時の「ちょっと漫画系も書いてみた」位では、本職の漫画系の人に対抗出来るわけがありません。
持ち込みは大抵は良いことを言ってくれることが多く「直ぐにでお仕事をお願いしたい」みたいな
反応も多々ありました(実際に直ぐに依頼が来ることは余りありませんが(笑)
でも、こちらも遊びで描いているのではない以上、むしろ、こういう痛い経験や、苦言の方が後々自分の為になります。
もっとも、一編集者の言うことが全てではありませんし、曲げない方が良いこともあります。
この辺は、自分自身の信条と仕事としての対応力とで上手くやって行かないと行けないのですが、この辺は又長くなりますので、別の機会に。
失敗談については、今後もまた掲載しますので。