こんにちは。幻想画家の奥田みきです。
日本や中国の伝承に描かれる龍神の外見には、独自の意味と象徴が込められています。
この記事では、龍神の姿にまつわる「種類」「体の特徴」「象徴的な要素」などをわかりやすくまとめました。
龍の種類と呼び名(絵画による分類)
龍の絵には、さまざまな名前が付けられています。
その呼び名には、龍の動きや姿勢、性質を表す意味があります。
- 昇龍(しょうりゅう)…上昇する龍。縁起の良い構図として定番
- 降龍(こうりゅう)…地に降りる龍。恵みや調和の象徴
- 雲龍(うんりゅう)…雲と共に現れる龍。雨や豊穣を司る存在
- 水龍(すいりゅう)…水神としての龍。川・雨・海の守り神
- 飛龍(ひりゅう)…空を飛びまわる龍。霊的自由や変化を意味する
- 雷龍(らいりゅう)…雷と共に現れる力強い龍神
- 龍虎図(りゅうこず)…虎と対になった絵。陰陽のバランスを象徴
- 龍頭観音(りゅうずかんのん)…龍の頭に観音菩薩が乗る神仏習合の姿
▶龍神の詳細については下記でご紹介しています。


龍の体の特徴:「龍の九似(きゅうに)」とは?

中国の古典『本草綱目(ほんぞうこうもく)』では、龍の姿を「九つの動物の特徴を持つもの」として解説しています。
以下は、龍が似ているとされる動物の一覧です
龍の部位 | 似ている動物 |
---|---|
頭 | 駱駝(らくだ) |
角 | 鹿 |
眼 | 兎(うさぎ) |
耳 | 牛 |
項(うなじ) | 蛇 |
腹 | 蜃(みずち) |
鱗 | 鯉(こい) |
爪 | 鷹 |
掌 | 虎 |
これにより、龍は「強さ・霊性・自然の調和」をすべて兼ね備えた神聖な存在とされてきました。

龍の“こぶ”と“翼”に秘められた意味

龍は多くの絵や物語で「翼がないのに空を飛ぶ」とされます。
実は、龍の頭にある「こぶ(博山=はくざん)」が飛翔力の源と考えられていました。
- 博山は山のように盛り上がった突起で、飛翔のエネルギー源
- 翼を持つ龍(応龍・飛龍)も一部に存在しますが、ほとんどの龍には翼がありません
この特徴から、龍は「物理法則を超えた超自然的存在」として畏敬の対象とされてきました。

龍神の爪の数:国による違い

龍の「爪の数」には、国や時代による違いがあり、意味合いも変わってきます。
- 中国(皇帝龍)…5本爪(皇帝のみが使用を許されていた)
- 朝鮮・東南アジア…4本爪(高貴な身分の象徴)
- 日本の龍…3本爪(民間信仰でも広く描かれる)
現在はアート作品でも、3〜5本の爪が自由に描かれるようになりました。
まとめ
龍神の姿は、単なる伝説の生き物としてだけでなく、
古代からの叡智や自然とのつながりを象徴する神聖な存在として描かれています。
その体の各部位や呼び名にも、深い意味が込められています。
龍神を描く、あるいは祈るときには、こうした意味も意識してみてくださいね。
龍神様にまつわる信仰や神話的な背景について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。龍神様の起源・神話・八大龍王との関係・神社での信仰まで、総合的に解説したまとめ記事です。

▼ 龍神アートで暮らしに龍のエネルギーを
「癒しの神仏画・観稀舎」では、龍神をはじめとした神仏画のジクレー版画を取り扱っています。

龍神の導きを日常へ|光の龍神カード

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― Yuka Kさん
「その名の通り、パワフルでポジティブなメッセージ。これからもお告げとして楽しく引かせていただきます」
― MIYA108さん
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― めいさん
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