弁財天(弁才天)にご縁を感じると、
「どの神社にお参りするといいんだろう?」と気になる方も多いと思います。
日本各地には弁財天をお祀りする神社やお寺がたくさんありますが、その中でも特によく名前が挙がるのが「三大弁財天」や「五大弁財天」と呼ばれる場所です。弁財天信仰の代表格として知られ、各地から多くの参拝者が訪れています。
一般的に「三大弁財天」とされるのは、次の三社です。
- 滋賀県:竹生島神社(宝厳寺内)
- 広島県:厳島神社
- 神奈川県:江島神社
さらに、ここに
- 奈良県:天河大辨財天社(天河神社)
- 宮城県:黄金山神社
を加えて「五大弁財天」と呼ぶこともあります。
このページでは、これらの弁財天ゆかりの神社について、簡単な特徴とともに一つずつご紹介していきます。観光ガイドというより、「弁財天と出会う入口」として読んでいただけたらうれしいです。気になる土地や、ご自身とのご縁を感じる場所があれば、参拝のきっかけとして役立ててみてください。
天河弁才天社・奈良県
奈良県・天川村に鎮座する「天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」は、霊峰・大峯山の麓にある神秘的な神社です。
古くから修験道の聖地として知られ、芸能や芸術にご縁が深い弁財天が祀られていることから、アーティストやクリエイターにも厚く信仰されています。
「芸能の神様」としても知られ、多くの舞台人や音楽家が訪れる“スピリチュアルなパワースポット”として有名です。




厳島弁才天・広島県


広島県・宮島にある厳島神社は、「海に浮かぶ神社」として知られる日本屈指の名社です。
平安時代に建立された壮麗な社殿は、海と一体となった美しい景観を生み出し、1996年には世界文化遺産に登録されました。
宗像三女神を祀る神社としても信仰されており、弁才天信仰とも深く関わっています。
竹生島神社(宝厳寺・都久夫須麻神社)・滋賀県
滋賀県・琵琶湖に浮かぶ竹生島に鎮座する神社で、正式には宝厳寺と都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)から成り立っています。
古来より「神の宿る島」とされ、弁才天信仰の聖地としても知られています。
特に竹生島の弁才天は、日本三大弁才天のひとつとされることも多く、全国から多くの参拝者が訪れる人気のパワースポットです。




江島神社(神奈川県)
江島神社は、首都圏からのアクセスが良く、多くの参拝者が訪れる人気の神社です。
境内には「裸弁才天(はだかべんざいてん)」として知られる像が安置されたお堂もあり、神秘的な雰囲気と独特の美しさで知られています。


不忍池辯才天堂(ふしのばずのいけ べんざいてんどう)・東京都
東京都・上野恩賜公園内に位置する辯才天堂は、不忍池の中島に建つ静かな佇まいの弁才天堂です。
ご本尊の「辯才天像」は**八臂(はっぴ)**のお姿で、剣や弓などの武器を持つ、戦神的な弁才天として知られています。
このご本尊は秘仏とされており、毎年9月にのみ御開帳され、多くの参拝者が訪れます。
弁財天白龍王大権現(べんざいてん はくりゅうおう だいごんげん)・福井県
福井県吉田郡永平寺町竹原に鎮座する神社で、地元では「竹原弁財天」として親しまれています。
奈良時代の泰澄大師の開基によるとされ、かつては白山信仰の一環として栄えました。
戦国時代に焼失しましたが、戦後に復興され、現在では「福井県最強のパワースポット」とも称されています。
名前にある通り、白蛇や龍神の信仰と深く結びついた弁財天として知られています。


まとめ:自分とご縁のある弁財天さまを見つけてみる
ここでご紹介した三大弁財天・五大弁財天は、弁財天信仰の中でも特に有名な代表的スポットです。ただ実際には、全国各地に弁財天をお祀りする社寺があり、地域ごとに少しずつ異なる歴史や雰囲気を持っています。
どこが「正解」というよりも、今の自分の暮らしや生まれ育った土地、惹かれる風景などと重ねながら、「行ってみたい」と感じる場所を一つ選んで足を運んでみるのが一番だと感じます。
弁財天そのものの意味やご利益、お姿について知りたい方は、別記事でくわしく解説していますので、あわせて読んでいただけたら嬉しいです。




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