【弁才天・弁財天はどんな女神?】図説多数:信仰・ご利益などを解説!!

弁才天とは美しい福徳の女神。仏教の天部に属する

弁財天、弁天、白龍

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今日は人気の弁才天についての記事のお話しです。

弁才天は七福神の一人としても人気があり、主に天女のような美しい女性としての姿を思い浮かべる方も多いでしょう。

各地に弁才天をお祀りする神社やお寺も沢山ありますよね。

財をもたらす仏さまとしても大変人気のある女神で、詳細は知らなくても名前はだれもが聞いたことがあるかと思います。

 

ところがこの弁才天さんに関する詳細は、以外と知らないことも多いと方も多い用です。

 

さて、弁才天とは、どんな仏さまなのでしょうか?

弁才天とは?

元々はインドの神様!?

 

弁才天は、元々は古代インドの美しい川の女神・サラスバディーが仏教に取り入れられたものです。

上記の画像の様に琵琶の様な楽器を持つ、川の化身とされる女神様です。

その後、仏教と共に日本にも入ってきましたが

神仏習合により神道にも取り込まれるなど、日本文化の中で独自の変容を遂げました。

 

日本に入って来てからも、水に関連する女神であることから、各地の湖や池、島、海辺などに良く祀られており

有名な神社やお寺も沢山あります。(弁才天に関する神社仏閣は下記でもご紹介しますね)

 

(写真は奈良:安倍文殊院:金閣浮御堂ここの弁才天のお姿は八臂弁才天(はっぴべんざいてん)です。

弁才天は川の女神

弁才天は水の神様として信仰されています。

川の流れは常に囁くように妙音を響かせる事から、音楽の女神、技芸文芸などの才能の女神として信仰されてきました。

才能は富をもたらす事から「才」の字は「財」の置き換えられ、富をもたらす女神としても信仰されています。

この通り本来は「才能の女神」でした。

 

 

各地の神社やお寺に行くと、本当に沢山の弁天堂があるよね!

 

所属は天部です

仏教では天部に属します。

 

 

同じ天部の、梵天の妃と言われています。

眷属(眷属)には善財童子をはじめ、十六人の童子がいます。

 

弁才天と市杵嶋姫命(いちきしまひめ)との関係は?

 

神社仏閣の名前に「弁才天」と書かれているのに、ご奉神のお名前を見ると、市杵嶋姫命(いちきしまひめ)

と書かれているのを見かけた事がありませんか?

 

弁才市杵嶋姫命(いちきしまひめ)は

日本神話の女神で宗像三女神の一柱なのですが

神仏習合により弁才天と同一視されていました。

 

しかし明治以降、神仏分離によって再び別々に分けられたのです。

 

そのため、神社などでも現在は市杵嶋姫命(いちきしまひめ)がご祭神でも社名は

そのまま「弁才天」と付いている場所があるのです。

(例として天川大弁才天などが上げられます)

 

 

神仏習合・神仏分離とは?
日本の土着の神を祀る神道と外来の仏教が互い影響し、融合、調和したことを言います。明治になると神仏習合が禁止され、神と仏ははっきりと区別されるようになります。 (神仏分離)

 

なるほど! そういうことだったんだ。

八臂弁才天・弁才天の初期のお姿・

さて、弁才天のおお姿は実は一つではなく、大きく分けて三つのお姿があります。

 

一番初期の八臂で武器を持ったお姿

 

通常の琵琶を持った形の弁才天

 

そしてもう一つが手が八臂で頭の上に鳥居や宇賀神を乗せた宇賀弁才天です。

 

見た目もそうですが、功徳もそれぞれ違っています

 

八臂弁財天

 

まずはこちら。八本腕がある弁才天です。

 

初期の八臂弁才天は戦神のお姿です。

こちらの弁才天は現在八臂弁才天として良く見かける「宇賀弁才天」とは違い、頭に鳥居や宇賀神を乗せていません。

 

「金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)」にそのお姿が記述されており、鎮護国家の為に祈られ続けて来ました。

 

持物は弓、矢、剣、斧など全て武器で、戦神としての姿が強調されています。

 

 

二臂の弁才天

 

琵琶とバチを持った唐風の衣装を身にまとった弁才天です。

上記の絵のようなお姿で

一般的に「弁才天」と言えばこの姿が思い浮かぶことでしょう。

 

唐風の衣装を身にまとった、美しい女性として表現されています。

●衣装を身にまとっている以外にも、江島神社に祀られている裸体の「裸弁才天」も有名です。

 

宇賀弁才天・宇賀神と習合した弁才天

 

神仏が習合したお姿

 

八臂のお姿で、頭に小さな宇賀神と鳥居を乗せています。

現在「八臂弁才天」と言えば、この「宇賀弁才天」の姿を多く見かけることでしょう。

宇賀神とは?

 

宇賀神は日本の神ですが、日本神話には登場せず出自不明の神とされています。

 

人頭蛇身でとぐろを巻き、弁才天の頭上にいる時には翁の顔をしています。

 

その宇賀神が神仏習合により弁才天と習合して「宇賀弁才天」となったのです。

 

(鳥居が現れる事からわかると思いますが、こちらは経典に記述されない根拠不明のお姿とされています

 

持物は①の八臂弁才天と同じく剣や弓、矢、斧などの武器が主ですが、鍵や宝珠なども付け加えられ財宝の女神の面が強調されています。

 

 

弁才天のお姿・図解~

 

最後に図にまとめてみました。

 

どの弁才天にもそれぞれの魅力がありますよね!

「妙音天」と「弁才天」の違い

 

ところで弁才天の記述で良く「妙音を響かせる女神」のような記述があります。

 

一般的に琵琶を弾いている弁才天を「妙音弁才天」と記載されている事もありますが

一説には、「妙音天」と書く時は男性のお姿で、

「辯才天」と書く時は女性のお姿と区別される事もあるそうです。

 

ですのでここでは、琵琶を弾いている弁才天を「妙音弁才天」ではなく「弁才天」と記載しています。

 

弁才天の名前の呼び方は何が正しい?

 

 

弁才天は、辯才天や、辨財天など色々な漢字で表記されます。

サラスバディーの漢訳は、「弁才天」もしくは「辯才天」です。

 

財宝の部分が強調される時には、「「辨財天」や「弁財天」が使われます。

 

 

神社仏閣で、どの表記を使っているのか意識してみるのもおもしろいね

弁才天のご利益

戦勝、勝負事、国家鎮護

学問・弁舌(べんぜつ)、音楽、

増益、延命

 

どのお姿なのかによってご利益も変わってきますが、幅広いご利益があるんだ。

弁才天真言

 

オンソラソバテイエイソワカ

 

三大弁天と縁の神社仏閣

 

弁才天を祀った神社やお寺は各地に沢山あります。

 

どの神社を「三大」とするかは諸説ありますが下記を含めて「五大弁天」とすることもあります

 

  • 滋賀の宝厳寺竹生島神社
  • 広島の厳島神社
  • 神奈川の江島神社
  • 奈良の天河大弁財天社
  • 宮城県の黄金山神社

 

 

天河大弁財天

 

奈良の天川にある神社です。

アーティストなどにも人気のあるパワースポットです。

 

 

厳島弁財天

 

 

世界遺産としても有名な厳島神社です。

 

広い境内の荘厳な神社です。

竹生島神社

 

琵琶湖に浮かぶ竹生島の神社です

こちらも有名なパワースポットです。

 

 

江島神社

 

首都圏から近いこともあり、とても人気のある神社です。

有名な「裸弁才天」も下記の写真のお堂にあります。

 

 

不忍池辯天堂(しのばずのいけべんてんどう)

 

上野の公園内にあります。ご本尊の「辯才天」は秘仏で、年に一度9月に開帳されます。

こちらの弁才天は八臂辯才天です。

 

七副神と弁才天

 

(上記の画像は「神獣と縁起物塗り絵」より)

 

七福神の一人としても有名な弁才天ですが

ここでは弁才天のお仲間の、他の六名も合わせてご紹介致します。

弁才天 (べんざいてん)

七副神で唯一の女性。財福、音楽などを司る女神。

福禄寿  (ふくろくじゅ)

道教の神で、南極星の化身。

長いひげと長い頭が特徴。健康や長寿の神さま。

 

 

布袋尊 (ほてい)

弥勒菩薩の化身とも言われています、

開運や子育ての神様です。

 

 

毘沙門天 (びしゃもんてん)

四天王の一物で、武将の姿をしています。

戦勝、厄除けや大願成就。

 

 

大黒天(だいこくてん)

元々はヒンドゥー教の神。最初は恐ろしい姿をしていたが

後に大黒天と結ぶ付き、終売繁盛の神さまへ。

 

 

寿老人  (じゅろうじん)

道教の長寿と福禄の神。子孫繁栄、健康の神さまです。

 

恵比寿 (えびす)

日本の神で、鯛と釣り竿を持っている

商売繁盛・五穀豊穣の神さまです。

 

 

 

 

弁才天と蛇、龍との関わり

 

 

 

最初の画像でも弁才天は龍に乗っていますが

このお姿は経典にはありません。

 

しかし、宇賀神や、日本では眷属を蛇とする事、そして共に水に関係する事から、「龍蛇」を描いてそれを示しています。

 

また江ノ島の「江島縁起」に書かれている、天女(後に江ノ島の弁才天となる)と五頭龍の伝承なども存在し、仏教美術の中でも、弁才天と龍は良く一緒に描かれています。

 

龍についてはこちらで詳しく解説しています

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

弁才天は人気があり、伝統的なものから近代的な物まで様々なスタイルがあります。

仏教美術の面からみても、大変興味深い女神様です。

 

また記述した様に、市杵嶋姫命(いちきしまひめ)のと関わりや、龍、蛇の伝承なども色々あって、今後ももっと掘下げて調べていきたいと思う仏さまです。

 


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