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菩薩の種類や特徴を【日本の密教カード】の画像でご紹介します。

「菩薩の種類」と聞いて、

みなさまは幾つ位のお名前が思い浮かぶでしょうか?

 

こんにちは。画家の奥田みきです。

 

ここでは仏さまのオラクルカード「日本の密教カード」

の作画を担当している奥田みきが、

カードに収録されている仏さまを中心に

菩薩の基本的な種類について、情報を掲載しています。

 

 

多くの画像は「日本の密教カード」から使用していますが、

描き下ろしの画像なども追加していますので

ビジュアル的にも楽しんで頂ければ嬉しいです。

 

 

さてそれでは、人気の「菩薩」について

どんな種類があるのかを中心にお送りいたします。

 

 

菩薩とは?

 

 

悟りを求めて修行をし、同時に人々に救済をもたらす存在

 

「菩薩」という名前は良く耳にすると思いますが

さて、菩薩とはどのような存在なのでしょうか?

 

菩薩は「仏さま」の4つの階層の内、上から番二目の階層になります。

 

 

 

菩薩の名前は、サンスリット語のボーディ・サットヴァの音訳「菩提薩埵」を略したものです。

 

自ら悟りを得るために修行をしながら、人々に寄り添い、

福徳をもたらしてくださる仏さまが「菩薩」なのです。

 

自らも修行中のため、人々にも近く親しみやすく昔から人気があり

多くの信仰を集めてきました。

 

 

かつては「菩薩」とは、ブッタを目指す釈迦のことのみ示していたのですが

大乗仏教からは菩薩の概念が広げられ、菩提を目指す全ての者が

全て菩薩とされ、それ以降多くの菩薩が誕生しました。

 

菩薩は人々を救うことを最大の目的に掲げており、

それ故ブッタにならずに人々を救済し続ける菩薩もいて、

時にブッタ以上に崇拝されていることもあります。

 

 

菩薩は単体でも信仰されますが、

如来の脇侍として制作されることも多く種類も豊富です。

 

お寺では対応する如来と菩薩がセットで祀られている事も多いです。

 

 

 

見た目が綺麗なだけではなく、人々にそっと寄り添ってくれるのが菩薩なんだね

 

菩薩の種類・脇侍としての菩薩

 

上記の文書で「脇侍(わきじ/きょうじ・どちらでも読まれます)」

という言葉が出て来ましたので少しご説明いたします。

 

脇侍とは

 

仏像や仏画において、中尊(中心となる仏さま大体の場合脇侍より大きく作られます)

の左右に配置される仏さまのことです。

 

良くお寺に行くと、中央に主役のように祀られている仏さまの左右に

別の仏さまが祀られているのを良く目にすると思いますが、

 

この形式を三尊形式と呼びます。

 

三尊形式は主に菩薩が祀られている事が多いです。

 

 

主な三尊形式

 

主な三尊形式の例を下記に記載します。

 

(分かりやすく、こちらから見た配置で並べました)

 

勢至菩薩●阿弥陀如来●聖観音

 

普賢菩薩●釈迦如来●文殊菩薩

 

月光菩薩 ●薬師如来 ●日光菩薩

 

制多迦童子●不動明王●矜羯羅童子(こんがらどうじ)

 

 

制多迦童子とはぼくのことです。ぼくは不動明王の脇侍なんだ

 

観音菩薩とは?

 

(画像は「日本の密教カード」より観世音菩薩)

 

それでは人気の観音菩薩についてご説明致します!

 

観音菩薩は

 

観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)や観自在菩薩(かんじざいぼさつ)

 

ともいわれます。

 

観音菩薩は他の菩薩は見た目の容姿は同じですが

観音菩薩は必ず冠に

 

「化仏」と呼ばれる小さな仏さまを

お乗せになっています。

これは阿弥陀如来なのですが

観音菩薩は阿弥陀如来の慈悲の現れなので

いつも冠に阿弥陀如来を乗せておられるのです。

 

なので、菩薩の仏さまの冠の化仏をみて

「この菩薩が観音菩薩なのか他の菩薩なのか」

区別することが出来ます。

 

 

観音菩薩は男性?

 

観音様は、梵名をアヴァローキテーシュヴァラと仰います。

 

これは男性名称です。

 

又法華経の有名な観音経の中で

「勇猛なる観世音菩薩」を記載されていることなどから

元々は男性であったと考えられます。

 

「慈母観音」など、女性的な容姿の観音様も多いですが

完全に「女性」として描かれていることはなく、性別を超越した存在と

考えるのが良いでしょう。

 

ちなみに、仏さまの中では「仏母」と呼ばれる仏さまがいらっしゃいますが

(「仏眼仏母」など)

「女性の母」ではなく、仏さまを生み出す「母的な存在」を示しています。

 

 

神話などでも、男神が単独で子供を生み出す事がありますが

それと近いものなのでしょう。

 

 

菩薩の容姿を観音様でご紹介

 

 

 

菩薩のモデルは如来になる、出家前のブッタなので

古代インドの王族の姿をしています。

 

菩薩は前記のように出家前のブッタがモデルですので

沢山の装飾品を身につけ、薄い衣を身にまとう姿は

性別を超えた美しさを漂わせています。

 

 

菩薩の基本的な容姿について、名称などをまとめましたので、

上の図と合わせてご覧下さい。

 

 

  1. 瓔珞(ようらく)ネックレスのことです。
  2. 臂釧(ひせん) 上腕に付ける腕輪です。
  3. 腕釧(わんせん) 手首に付けるブレスレッドです。
  4. 宝冠  (ほうかん)聖なる存在であることを表す冠です。観音菩薩は冠に必ず「化仏」を付けています。
  5. 蓮華 (れんげ) 聖観音は蕾の蓮をお持ちです。
  6. 天衣(てんね) 両肩にかける薄い布です。ショールの様に着用します。
  7. 条帛(じょうはく)肩から掛けている服です。
  8. (くん) スカートの様に着用する布です。裳とも呼ばれます。
  9. 足釧(そくせん) 足に付ける飾りです
  10. 蓮華座(れんげざ)仏さまの足下の蓮は聖なる存在であることを示します。

 

 

観音菩薩の種類

 

 

先に記載した様に、観音菩薩は様々なお姿に「変化」します。

なので「千手観音菩薩」や「如意輪観音菩薩」など

●●観音菩薩と言うお名前が幾つもあるのです。

 

そういうわけで下記から観音様の種類をご紹介します。

 

個別のページも制作していきますので、

ページがあるものはリンクを張っていますので

さらに詳細をお知りになりたい方はご覧ください。

 

聖観音菩薩(しょうかんのん) 

 

数多くの「変化観音」の基本となる観音様です。

 

変化観音が出来た後に付けられた名称なので、変化観音以外は

全て聖観音(正観音)とお呼びします。

 

 

「観音菩薩と聖観音」についての詳細はこちらから

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千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)

 

 

観音の王と呼ばれる、千の手を持つ観音様です。

千の眼であらゆる人々を見守り、千の手で救うとされています。

 

造形的にもとても美しい観音様です。

 

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馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)

 

 

観音さまの中で、唯一忿怒顔をしていらっしゃいます。

 

馬をはじめとした動物を見守りますが、弱っている人の味方でもあります。

 

一見すると明王の様に見えますが、頭上に馬の頭を身につけているのが特徴です。

 

 

十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)

 

 

頭上に沢山のお顔を乗せている観音様です。

 

全方位に衆生を見守り、救済して下さる観音様です。

 

修羅道を担当する仏さまなので、きりっとした表情の仏像が多いです。

 

 

如意輪観観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)

 

 

如意宝珠と法輪で願いを叶えてくれる観音様です。

 

右足を立てて坐り、顔に手を当て人々を救済する方法を

考えているポーズをなさっています。

 

(この手の形は「思惟手(しゆいしゅ)」と呼ばれます。)

 

独特のフォルムの美しい観音様です。

 

 

准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)

 

 

「無数の仏さまを生み出す母なる存在」です。

 

一見すると千手観音に似ていますが、手は18本で千手観音より少ないく

頭上に十一面が乗っていません。

 

不空羂索観音菩薩(ふくうけんじゃくかんのんぼさつ)

 

「強力な羂索で、人々を確実に救済する」観音様です。

 

羂索(けんさく)とは古代インドで戦いや狩猟で使われていた投げ縄のことで、

人々をあますことなく(不空)救済して下さる観音様です。

 

菩薩の種類(観音菩薩以外の菩薩)

 

こちらでは観音菩薩以外の、代表的な菩薩の種類を紹介致します。

 

観音菩薩についてはこちらから

 

 

普賢菩薩(ふげんぼさつ)

 

 

「行の菩薩」です。

 

行とは行動のことで、あらゆる場所、あらゆる時に現れ

人々を救って下さる仏さまです。

 

白い象にお乗りになられています。

 

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

 

 

普賢菩薩と共に釈迦如来の脇侍を務める菩薩です。

 

智慧を司る菩薩として有名で

獅子に乗り、煩悩を断ちきる利剣を構えています。

 

弥勒菩薩(みろくぼさつ)

 

 

「釈迦の後を継ぐ菩薩・未来仏」

釈迦が入滅してから、五十六億七千万年後に

如来となり、人々を導くと考えられています。

 

通常は菩薩系で作られますが

如来になられた後の「弥勒如来」の仏像もあります。

 

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弥勒菩薩

地蔵菩薩(じぞうぼさつ)

 

 

「お地蔵さん」

として馴染み深い菩薩さまですが、

「大地のめぐみをもたらす」仏さまで

地獄に落ちた人々を救済してくれます。

 

安産や子供の守り神でもあります。

 

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

 

 

虚空蔵とは無限の蔵を意味します。

 

強力な記憶力を人々に授けて下さる菩薩さまです。

如意宝珠と剣をお持ちです。

 

日光・月光 菩薩(にっこう・がっこうぼさつ)

 

 

薬師如来の脇侍として有名な菩薩ですが、

単独で信仰の対象になることはありません。

 

それぞれ太陽と月の光を象徴する菩薩です。

 

日光菩薩は向かって右に、月光菩薩は向かって左に配置されます。

 

 

大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)

 

聖観音と共に、阿弥陀如来の脇侍を務める菩薩です。

 

観音様と違い、冠に「水瓶」を付けているのが特徴です。

 

智慧の光で人々を救って下さる菩薩さまです。

 

金剛薩埵(こんごうさった)

 

 

密教独自の菩薩です。

 

衆生の菩提心を象徴する菩薩さまです。

 

般若菩薩(はんにゃぼさつ)

 

 

大般若経の本尊で、般若経を守護する

智慧の菩薩です。

 

多羅菩薩(たらぼさつ)

 

観音様の涙から生まれた、母性溢れる菩薩。

 

チベットのターラ菩薩は少女の外見をしていますが

日本密教の多羅菩薩は母性的なお姿をしています。

 

仏眼仏母(ぶつげんぶつも)

 

 

真理を見つめる仏さまの眼を神格化した菩薩。

沢山の仏さまを生み出す存在でもあります。

 

 

 

 

まとめ

 

菩薩について、代表的な仏さまをご紹介させて頂きました。

 

菩薩は信仰の対象としても、美術的にも人気の高い

仏さまで、私もとても大好きで良く描きます。

 

仏さまの世界には沢山の種類の菩薩がいらっしゃいます。

特に密教の世界ですと、曼荼羅の中でも数えられるだけで数百種類、

実際は数千もの仏さまがいらっしゃるそうです。

 

菩薩は仏像や仏画の作例も多いですので、

是非何かの機会にはお参りしてくださいね。

 

 

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