イラストや絵が上達するために
私はイラストレーターや画家、講師の仕事など「絵」に携わる仕事を長年やって来ました。
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絵を描いている人は、プロ志望の方もいれば、ライフワークとして楽む方など様々です。
でも、どんな目的で描いているにしろ、多くの方は
「もっと上達したい!」
「もっと思うように描ける様になりたい」
と感じていると思います。
今回は私が思う、絵が上達するために必要な「メンタル面」のお話をしたいと思います。
【イラスト・絵の上達方法】絵が上達する人ってどんな人?
絵の世界でも「元々絵が上手い」人は存在します。
普通の人が10やらないと出来ないものが、2,3やれば出来てしまうのです。
でもそういう絵の才能がある人=長い間描き続けられる人が必ずしもイコールではないのも、面白い所です。
(学生や若い時に結構上手かった人が、その後描き続けていないと言うことは結構あります)
ちなみに私は、子供の頃から大のお絵かき好きでしたが、
物の形を取るのが苦手で、決して上手いとうことはありませんでした。
そんな私ですが、
絵が何よりも好きだったこと、
絵が上手くなって描きたい世界があった
このことで、長年続けてこられたのだと思います。
【イラスト・絵の上達方法】変化を恐れない
創作をしている人は(アートでも、文章でも、音楽でも)
誰しも自分の作品が好きで
「作品は自分の大事な子供」
だと考えますよね。
私もそうです。
こう思うこと自体はとても自然ですが
この気持ちが、変化することの妨げにならない様にして下さい。
なぜかと言えば、自作愛は時に
変化の妨げになるからです。
もちろん、変化すること=上達ではないのですが
変化するとことや、人の意見を取り入れることで
作品は良い方向へ変化する可能性が沢山あります。
もちろん、自分が興味がなかったり、嫌だと思う事を無理にする必要はないのですが
変化を恐れる人は、小手先の技術ばかりに目が行ってしまいがちです。
時には、冒険をして、普段描かないようなものを描いて見るのも
良い刺激になりますよ。
【イラスト・絵の上達方法】客観性を持ち、人の意見を大事にする
作品を創っていると、人からあれこれ意見される機会もあります。
中には手厳しい意見もありますし、
大切な自分の作品を批判されたら、誰でも嬉しくはありませんよね
(私もそうです。ちなみにそういう批判を受けると
悔しくて眠れないようなこともしばしばありました(笑))
駆け出しの頃に受けた手厳しい意見などは当時はかなり凹みましたが、
今思うとそう言った
手厳しい意見の方が「本当」だったことが多いです。
そういった色々な経験をしてきて、今思うのは
人の意見はねつけず、一旦聞いて、自分の中で咀嚼すること。
ただし、悪意のある意見、無理解な意見は聞き流しましょう。
ということです。
悪意のある意見=あなたの作品、もしくはあなたが嫌いだから
が前提の意見です。
無理解な意見=そのジャンルに疎い人の意見
例えば凄く美術が好きな人でも、結構自分が普段見ている以外のジャンルには疎いものです。
極端な例で言えば、現代美術の愛好家の方が萌系の絵を見て批判する、と言うようなものです。
私自身、結構ニッチなジャンルの絵を描いているので、この手の無理解な意見は
結構ありました。
後、絵画系と、イラストレーター系の間にも結構な壁があります。
その場合にも、自分にとっての適切な意見ではないこともあります。
(両方やっている人も少くないはないですが、
どちらかにしか興味のない人もそれなりにいます)
色々な意見がありますので、時には失敗しながら自分に必要な意見を
吸収、昇華して行って下さいね。
【イラスト・絵の上達方法】目標を見つけましょう。まずは模倣で構いません
「こんな風に描けるようになりたい」
と言う目標を持つこと、情熱はとても大事だと思います。
結局の所、この憧れ力
というのが、(特に初期の)原動力になります。
もちろん、ある作家さんの絵がとても好きでも、自分が描くとしたらもっとここはこうで、
と言う感じで、自分なりの理想像を作り上げて行くことが大事ですよね。
「絵」を描くのに一番大事で、かつ難しいのは
「何をどう描く?」
の部分だと思います。
絵の具を使う技を磨くことももちろん大事ですが
発想から下絵までが一番難しく、重要な箇所で
作家の腕の見せ所だと思っています。
色々な物を見て、沢山の「憧れ」を持って下さいね。
まとめ
今回のお話はイラストの技術面よりも精神面のお話に重点を置きましたが
技術と同じように大事なことだと思っています。
世の中には沢山の貴重な意見や、上達するヒントが隠されています。
「私は私だから」と
それら全てに耳を塞いでしまうのは、もったいないと思いませんか?
現に、上手い人や活躍している人ほど、視野が広く、柔軟な人が多いです。
作品を世の中に出すと、時には嫌な想いをすることもありますが、
それも一つの肥やしとして、どんどん素敵な作品を描いて下さいね!