画家として成功するためには【個性】が大事です

神仏や女神の幻想アートを紹介するバナー。観音像の優しい表情と光の演出が「あなたの空間に神仏の光を」という言葉とともに静かに響く。

 

こんにちは、画家・イラストレーターの奥田みきです。

このページを覗いて下さって、ありがとうございます。

 

私は長年絵を描く仕事をしていて、ありがたいことに著作の本も数冊出版し、

海外でもオラクルカードが出版されるなど、内外で作品を発表する機会を頂いています。

 

(最近の出版物より)

 

 

私は作家仲間の中でも、個性的な活動をしている方だと思います。

 

このブログを読んで下さっているあなたは私と同じように個性的な活動をしていたり、

もしくは今そこを目指して、頑張っている方かもしれません。

 

私も今の活動が出来る様になるまでには、

 

自分の実力不足に悩んだり

 

仕事が上手くいかなかったり…。

 

それでも目標に向かって描き続ける…。

 

そんな時期を乗り越え、ここまで辿り着きました。

 

それは決して短い時間で出来たことではなく、長い時間がかかりました。

 

 

(各方面からご好評を頂いています「日本の密教カード」より)

 

(「TeenAngel Oracle Cards」 Blue Angel Publishing(オーストラリアから出版されました)

 

 

ここでは私の実体験を元に、どうやって今の活動に辿り着いたのかを

書いてみますね。

 

この記事が、これからのあなたの活動に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

 

 

目次

変わり者は褒め言葉

 

変わり者は褒め言葉

今すぐには、あなたの世界観が評価されないかも知れません。

でもあなたは自分の世界観を大事に育てて下さい。

 

 

このカードは自作のオラクルカード

「エンジェルプリズムカード」からの言葉で、自分自身へ向けたメッセージでもあります。

 

この絵の様に、私は人とワイワイやるよりも、「自分の空想の庭」で遊び

その世界を描くことが昔から大好きでした。

 

 

人と違うことをやって、違う行動をして

「奥田さんて変わっているよね」と言われても、

自分のやりたいことを信じて描き続け、今にいたります。

 

プロ活動の初期

 

(画像は「森永製菓」のカレンダーに採用されたもの。メルヘンタッチの仕事の中では一番の大きな仕事でした)

 

私の画業はイラストレーターとしてスタートしました。22歳の時のことです。

 

ステーショナリーのデザイナーをしていましたので、可愛い絵も大好きでした。

最初はメルヘンタッチの可愛い絵で仕事をスタートさせましたが、

自分の中では、「いずれは幻想絵画で仕事をしたい」と思っていました。

 

 

ルネッサンス期の天使の絵画や仏像が大好きで、現実社会から離れて、空想の庭で遊ぶことが大好きだった私は、いつかはそんな、「幻想世界を自分の筆で描き出したい」と思っていたのです。

 

 

高校卒業後は専門学校でデザインを学びましたが、私の通っていた学校はデッサンには余り力を入れていなくて、そのためプロになってからも、長年基礎力の不足に悩まされて続けて来ました。

 

特に一番描きたいと思っていた人物画が特に苦手で、この壁を乗り越えるのは本当に時間がかかりました。(なので今でも絵の講座で人物を描きたいという生徒さんに、少しでも分かりやすく勉強出来るように、色々工夫をしています)

 

イラストレーターをはじめてからは児童書やカレンダーなどの仕事をしながら、アトリエやクロッキー会に通い、デッサンなど勉強を積み重ねました。

 

24歳の時に「詩とメルヘン」という当時人気のあった雑誌でのコンクールに入賞したことをきっかけに、ファンタジー系の仕事もはじめます。その後も紆余曲折ありましたが、現在ではとても充実した活動を行うことが出来ています。

 

 

▼紆余曲折については下記の記事の方で紹介しています。

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▼デッサンの話はこちらの記事の後半部分に「人物デッサンを習っていた経験談」として書いています。)

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個性は積み重ねて来たことの結晶

 

 

作家として長年仕事を続けて行くためには、アート(絵を売る)世界でも、イラストレーター(クライアントからの発注で絵を描く)でも、個性的な絵を描けることはとても大事だと思います。

 

「条件が合えば誰でも良い」仕事ではなく、

「あなたに是非絵を描いて欲しい」と言われる作家を目指すということですね。

 

 

「個性的な絵を描く」

しかしこれは言うほど簡単な事ではなく、大多数の作家の人が多大な努力を積み重ね、描き続け、やっと手に入れることが出来るのだと思います。

 

個性は重要でありながら、大変厄介なものです。

 

物を創る人の中には稀に最初から凄く個性的な作品を創る人もいます。

 

ですが多くの場合、最初はだれか憧れの絵描きさんの絵を模倣し、様々な物を吸収し、

それが積み重なって「個性」になっていくのだと思います。

 

 

 

かくいう私も、作家活動の初期には憧れのイラストレーターの作品を参考に描いていたこともあって、その作家の人に絵が似ていると言われることが良くありました。

それが嫌で、持っていた画集を捨ててしまったり、その作家さんとは別の画材を使ってみたりしましたが、小手先の技術での変化はあまりありませんでした。

 

作品から感じる個性とは、ちょっと違った画材を使って見るとかそういうことではなく、枚数を沢山描き、人の良いところは取り入れ、それがやがて自分という個性に育って行き、あなたにしか描けない「個性」が出来上がってくるのだと思います。

 

幅広い事に興味を持つ

(「日本の密教カード」より・ヴィジョナリー・カンパニー刊)

 

個性は自然に出来るものではなく、育てる物だと思います。

 

そのためには「個性の種」にせっせと水をやり時には栄養も与えて上げる必要があります。

 

 

私はの強みの一つが「色々なことに興味を持てる」ことだと思っています。

 

絵描きさんの中には、自分たちのやっている事やその周りのこと以外に興味がない、という方も実は少なくありません。

一つのことを突きつめている、とも言えますが、別のジャンルで成功している人や面白いことにはどんどん興味を持った方が、より可能性も広がっていきます。

 

  • お芝居や舞台を見る
  • 映画を見る
  • バレエを見る
  • 神社仏閣に行く
  • 園芸をする
  • 旅行に行く
  • 占いをする
  • 本を読む
  • 物語を描く
  • クロッキーをする
  • スケッチをする
  • 美術館に行く
  • 音楽を聴く
  • 人と会う
  • 講座に行く

 

上記に上げたことは私が実際にして来たことですが、これらの中にちりばめられているエッセンスをただ漠然と見たり聞いたりするのではなく、どうしたら自分の作品に反映させられるのか?考える事が大事です。

 

自分が今触れている素晴しいもの、感動するものがどうして良いと思うのか、そんなことをメモを取るなどして分析するのも良いと思います。(私も実際メモを取ることをしています)

 

世の中には様々な優れた創作物が沢山あります。折角あなたに素晴しいインスピレーションを与えてくれる素晴し作品の数々が世にあるのに、それに触れないのはもったいないです。

 

広い視野を持ち素晴しい作品の数々に出会って下さい。

それはあなたの作品の栄養となり、やがて美しい花が開花します。

 

 

長年突きつめられるテーマを持つ

 

(作品はオーダー画)

 

長い間仕事をしていくには、長い間追求出来るテーマを持っていることが大事だと思います。

 

特に商業イラストの世界では、結局の所、「その人にしか描けない世界」を描ける人が長続きしています。

 

昨今はデジタル時代になり、時代の移り変わりが早くなりました。それでも大抵の場合、「何かの仕事を始めよう」と思った時には時代の最先端のことをはじめますので、数年はその波に乗り仕事にも繋がりやすいです。

 

時代の空気や流行は大事で、流行があまりないように見える業界でも、やはり流行廃りはあります。

 

時代に流さ過ぎて、何にでも手を出すのは良くないですが時代を見る目はとても大事です。

 

5年で少しずつ空気が変わり、10年で流行が変わるという感じでしょうか?

 

時代に流されるのではなく、上手く船を漕ぎ、

波に乗り続ける感じをイメージしてくださいね。

 

 

 

少し寄り道

 

蛇足ですが、昔ベストセラーになった本で「チーズはどこへ消えた?」と言う本がありました。

今いる場所に、当たり前のようにあったチーズが消えてしまった時にどう対応するべきか? と描いた本です。

 

ずっとその場に留まりチーズが戻ってくるのを待っているのか

それとも新しい世界へチーズを探しに出るのか…。

 

仕事で迷っていた時期に読んで励まされた本です。とても短い本ですので、ご興味があれば読んで見て下さいね。(ちなみに私はチーズを探しに出かけました)

 

とことんマニアになる

 

掘下げて行きたい思えるテーマに出会えたら、とことん掘下げてみてくださいね。

 

もちろん、本職は絵描きですので、絵の勉強をおろそかにしては本末転倒ですが、マニア相手に仕事としようとしたら、自分もマニアになる必要があると思いませんか?

最初は広く浅くでも良いですが、それだけですと大勢の人の中に埋もれてしまいます。

 

どのジャンルにおいても、「本当にそのジャンルが好きな人」の見る目は厳しいです。

中途半端に「今流行っているから」とか「これを描けば受けそう」では、そのジャンルで目の肥えた人達から評価して貰うことは難しいですよね。

 

 

私の経験談を一つお話します。

 

私は一時「仕事のため」にゲームのイラストを描いていた時期があります。決して甘い考えで参入したわけではなく、ゲームも実際にやったり、

色々な人の作品を山ほど見たりして、かなり必至に業界へ適応しようと頑張りました。

 

それなりに仕事はありましたが私は「仕事のため」に描いていたのであって、「本当に好きで」描いている人の描く絵とはやはり違っていたのです。

 

そして当然のことながら「本当にゲーム好きのマニア」には評価はされませんでした。そして自分で見ても、やはりその世界のマニア達が描く絵には適わないなと思ったのです。

 

 

諦めないで描き続ける

 

 

世の中には絵の上手い人や営業の上手い人は山ほどいます。

 

自分の描きたいと思うジャンルにも大抵の場合には、先人の達人がいるでしょう。

 

中には「卓越した」レベルの人もいますし、余りに目指す壁が高くて、最初から諦めてしまういるかも知れません。だけれど、30年絵描きを続けて来て、確信を持って言えることが一つあります。

 

「諦めなかった人だけが、素晴しい世界観を持った作品を描くことが出来るのです」

 

短期間で結果を求めてしまう人が少なくないのですが、一年で上手くなる人もいれば、三年かかるひと、五年かかる人もいるでしょう。

人によって歩みのテンポは違いますので、人のテンポに惑わされないで下さいね。

 

 

世の中はなんでも簡単が流行っていて、短期間で習得!を売り文句にしているものも多いです。

でも、簡単=他の人でも簡単に出来ることです。

 

本当に長く、きちんと絵を仕事にし続けて行きたいと思ったら、遠回りに見える道こそ実は近道だと言うことだけは、忘れないで下さいね。

 

 

エンジェルプリズムカードより「決断の天使」

さいごに

 

 

物を創る多くの人は、「自分にしか描けない世界」を創り出したいと思って描いています。

 

私もこの先も「奥田みきらしい」作品を創り続けられるように、日々の水やりを忘れずに精進し続けていくつもりです。

 

あなたも是非あなたにしか描けない世界を見つけ出し、一つ一つ階段を上がって行って下さいね。

 

 

 

(「日本の密教カード」発売記念イベント・神保町・書泉グランデさんで。満員御礼で盛況でした)

 

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この記事を書いた人

神仏画・龍神画・幻想絵画を描く画家・イラストレーター。
30年以上にわたり活動を続け、オラクルカードの制作や講師としても多くの経験を重ねてきました。
オラクルカードは国内外で出版され、代表作に『光の龍神カード』『日本の密教カード』などがあります。
また、星曼荼羅など、寺院からのご依頼による仏画も手がけてきました。
※書籍・オラクルカードは直販ショップやAmazon等もお求めいただけます。

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