私は色鉛筆は主に「大人の塗り絵」の原稿描きに使用していますが
原稿制作の時には実際の本の紙ではなく、別の紙を使っています。
色鉛筆は「大人の塗り絵」で使用する方も多いと思いますが
ここでは、自分で紙を選んで使用する時のために、私が使用している紙をご紹介しますね
▼色鉛筆のおすすめについては下記でご紹介しています。
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色鉛筆 と相性の良い紙~
(画像は私が出版している本です)
色鉛筆での紙選びには大きく2つのポイントがあります。
それはどんな画風で描きたいか、です。
一事で色鉛筆と言っても、作風には大きくわけて、二つの描き方があります。
その二つとは…。
①タッチを活かした絵
ざくりと塗ったり、わざと目の粗い紙を使い紙の目を活かした描き方です。
絵本調から、似顔絵、スケッチなど様々な用途で利用されます。
②精密画
紙の目を塗りつぶし、精密に塗り込んで行く方法です。
写実や精密な画風の方が好んで描きます。
写実絵の精密画の場合は主に紙の目のない紙を使用し、ケント紙の様な表面がツルツルの紙で描く方も多いです。
参考作品を使ってご説明します。
左の可愛い方が、「タッチを活かした絵」
使用した用紙は「ホワイトワトソン」です。
わざと紙の目を活かした塗ることで暖かなラッチに仕上ります。
絵本やエッセイの挿絵などでも良く見かけるタッチですね。
右が「リアルに描き込んだ絵」
使用した用紙は「ウォーターフォードの中目」、背景にパンパステルを使用しています。
先端を尖らした色鉛筆で紙の目を潰す感じで塗り込みます。
ちなみに、鉛筆の先端はこんな感じで、鉛筆削りは使用せずに手で削ります。
その方が細い線を長く描けるので塗りやすいです。
色鉛筆は水彩と違って、あまり紙が仕上がりに反映しないと考えられがちです。
でも実際はやはり、紙の選択が仕上がりに大きく影響しますので、気に入った紙を見つけてくださいね。
では、下記から実際の紙の紹介をしていきます。
色鉛筆におすすめの紙・ マルマンスケッチブック~
マルマンスケッチブック
お勧め度 ★★
一般的に入手しやすく、安価なスケッチブックです。
色鉛筆に限らず、クロッキーやスケッチなどにも使用出来ます。
しっかりとした作品を描くというよりは、スケッチや習作向きです。
紙が余り厚くないので耐久性はありませんが、最初に試してみるのには、お手頃なのでお勧めです。
私は普段のアイディア出しの他、クロッキーの時などには
このマルマンスケッチブックのA3サイズを使います。
普段から、A3とA4と常備しています。
色鉛筆におすすめの紙・マルマン 水彩紙 ヴィフアールの中目
お勧め度 ★★★
③マルマン 水彩紙 ヴィフアールの中目
こちらも目があるので、紙の風合いが残ります。
価格はウォーターフォードよりお手頃で、色鉛筆ではヴィフアールを使う方も多いです。
ただ、同じように目のある紙ですと、使い勝手は下記で紹介しているウォーターフォードの方が良いです。
(重ね塗りをしてみると、使用感がまるで違うのです!)
切り離すタイプのスケッチブックになっています。
中目の他に細目もあり、水彩でも良く使われる紙です。
この作例はヴィファール中目+色鉛筆 カランダッシュ スプラカラーソフト水溶性色鉛筆で仕上げています。
色鉛筆におすすめの紙ウォーターフォードの中目
お勧め度 ★★★★★
②ウォーターフォードの中目
私はこれが一番気に入っています。
紙の目がある程度あるので、塗りつぶしていくのには手間はかかるのですが、紙の風合いも残った作風になるので、仕上がり感が気に入っています。
水彩画の時にも兼用できますし、迷った時にはこれを使ってみて下さい。
ウォーターフォードはブロックタイプになっているものが主流ですが、私は下記のばら売りになっているものを使用しています。
サイズは下記の二通があります。
●中判1/8パック(4枚入280×180mm(4枚入)
●中判1/4パック 380×280mm(2枚入)
300gと、190gとありますが色鉛筆でしたら
薄い方で大丈夫です(私は水彩と併用なので300gを使用しています)
●色はホワイトとナチュラル。ホワイトの方が使いやすいです
ウォーターフォードホワイト水彩紙300g【細目】中判1/8パック(4枚入)
【ホルベイン】ウォーターフォードホワイト水彩紙の通販| 紙・イラストボード・ロール紙の通販なら世界堂オンラインショップ画…
ブロックタイプはこちら
この作例はウォーターフォードの中目+色鉛筆 カランダッシュ スプラカラーソフト水溶性色鉛筆で仕上げています。
色鉛筆におすすめの紙~ウォーターフォードの細目
お勧め度 ★★★★★
①ウォーターフォードの細目
上記の水彩紙のウォーターフォードの細目です。精密に塗り込んで行くのに適しています。
ウォーターフォードはスケッチブックなどの割安な紙に比べると
A4サイズで100円ちょっとしますが、品質の良い水彩紙で塗ると、細目の紙でも重ね塗りが難なく出来ます。
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この作例はウォーターフォードの細目+色鉛筆 カランダッシュ スプラカラーソフト水溶性色鉛筆+パンパステルで仕上げています。
色鉛筆におすすめの紙~ホワイトワトソン~
お勧め度 ★★★
①ホワイトワトソン
通常のワトソン紙はナチュラル(多少黄が掛っている)なのですが、こちらは純白の紙です。
目は中目ですが、やや目が大きく、パステルなどにも使用出来ます。
価格も安めですので色々な用途で使用出来ます。
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まとめ
どんな画材にも言えますが、画材は使う方のタッチや作風などで選ぶ物は変わってきます。
なのでいわゆる「正解」はありません。
今まで使っていた紙を変えてみると、信じられないくらいに使い易くなった!
と言うことも良くあります。
まずは、ばら売りや、ポストカードサイズなどの小さいサイズから
試して見るのも良いでしょう。
自分の表現したい画風にぴったりな紙を求めて、色々使って見て下さい!
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