【うつくしい龍のイラストの描き方】アクリル絵の具で着彩│動画も含めてご紹介

【うつくしい龍のイラストの描き方】アクリル絵の具で着彩│動画も含めてご紹介

こんにちは。画家の奥田みきです。

 

今回はアクリル絵の具で塗る「龍の描き方」を

動画を含めて解説させて頂きます。

 

この動画は細かい技法や画材の説明ではなく、

アクリルで作品を描く一連の流れをご紹介します。

 

「アクリルで絵を描くってこんな流れ」

いう感じで見て頂ければ嬉しいです。

 

各パートの詳細については又別途制作する予定ですので

しばらくお待ち下さいね!

 

アクリル絵の具で塗る・「白龍」まずは動画から

 

 

 

まずは一連の流れを動画にまとめてみましたので

上記の動画をご覧下さい。

 

アクリル絵の具で塗るための全体の流れが伝われば嬉しいです。

アクリル絵の具で塗る・基本的な画材

 

 

私が現在使っているアクリル絵の具は

ホルベイン、ターナー、リキテックスをメインに、用途に応じて使い分けます。

 

種類も、不透明、透明、半透明などを混ぜて使います。

 

絵の具の詳細については、また別の記事で詳細に書きますね。

関連記事
image
【虹龍】のスピリチュアルな力とは?幸運と悟りの象徴とされる守護龍に迫る 龍神は物理的世界と精神的世界をつなぐメッセンジャーであり、敬う人に幸運と富をもたらすと信じられていました。 古の時……

アクリル絵の具で塗る・まずは白いジェッソで下地を塗ります。

 

 

 

アクリル絵の具で塗るための支持体(キャンバスや紙)は色々あります。

こちらも別途記事を準備中です。

 

今回は水彩紙+ジェッソの下塗りで描いています。

 

さて、実際にジェッソを塗ります。

 

大きな画面の時には刷毛を使いますが今回は太めの筆でジェッソを塗ります。

大体3回ほど塗り重ねます。

アクリル絵の具で塗る・色付きジェッソ

 

 

ジェッソは白だけではなく色付もあります。

今回は下地を削る予定があるので、色付のジェッソも塗っておきます。

 

 

ジェッソはそのままでなく、適度に水で溶きます。

薄すぎず、濃すぎずで、10%くらい水で溶く感じです。

 

アクリルはドライヤーで乾かせますので効率が良いです。

関連記事
image
【動画付】かっこいい龍の描き方と龍神画ギャラリー こんにちは、幻想画家の奥田みきです。 龍の顔と言えば、古典的でちょっとユーモアのある顔を思い浮かべる方も多いかもし……

アクリル絵の具で塗る・下地を作る

 

 

今回塗るやり方は、下地に何層も色を重ね

最後に紙やすりで削り下地の色を出す技法です。

 

スタンダードな技法ですが

重ねる色や素材などは作家によってそれぞれあり、

個性的な下地を作る作家さんも多いです。

 

色々試してみると面白いですよ。

 

先ほどの赤いジェッソも、「削りだす」時に

少し見えることを想定しています。

 

 

実際にやってみます

 

白龍を描くための下地なので「なんとなく下の色が見える」感じで

色々な色を「とりあえず」仕込んでおきます。

 

最終的には、重ねる色や削り方で、見え方を調整できますので

削った感じをイメージしながら、色々な色を載せてみます

関連記事
image
絵の技法・目次ページ 絵の描き方のページを分かりやすく整理しました。 龍、仏画、水彩絵の具、色鉛筆、デッサン、アクリル絵の具など ……

アクリル絵の具で塗る・モデリングペースト

 

 

アクリル絵の具で塗るときには、モデリングペーストもよく使われます。

 

アクリル絵の具の色の混ぜることも出来ますので

ここでは黄色系の絵の具を混ぜます。

 

 

紙の四隅に黄色系の絵の具を混ぜたモデリングペーストを

ペインティングナイフでのせます。

アクリル絵の具で塗る・さらに下地を塗り重ねます。

 

表面をドライヤーで乾かしてから、

上からアクリル絵の具の茶色を被せるように塗ります。

 

下の色が隠れる位にアクリル絵の具で塗ります。

 

その上からもう少し薄い色アクリル絵の具を塗ります。

これで、半日ほど自然乾燥させます

 

 

アクリル絵の具はドライヤーで乾かせますが
モデリングペーストは表面だけは乾かせても
完全に乾燥させるには、半日以上は自然乾燥
が必要です。

 

アクリル絵の具で塗る・紙やすりで削ります

 

 

モデリングぺーストを完全に自然乾燥をさせたら

上から目の細かい紙やすりで削ります。

様子を見ながら少しつづ削ります。

 

削り過ぎに注意して下さいね!

 

このやり方も別途記事を作りますね。

 

アップにするとこんな感じです。

「少しだけ下塗りの色が見える」感じにします。

アクリル絵の具で塗る・下絵を写す

準備が出来たら、下絵をトレースします。

下絵の紙の裏を鉛筆でこすり、カーボン状にしたものを使います。

 

アクリル絵の具でセピア系の色を作り、

面相筆などの細い筆で下絵を清書します。

アクリル絵の具で塗る・着彩を進めます。

 

さて、アクリル絵の具で本格的に塗り始めましょう!

 

まずは、白い龍の本体から塗っていきます。

今は一度塗りの最中です。

 

何度か塗って「ムラ」を消しますので、

この時点では「ムラ」はあまり気にせずに進めます

 

 

顔の部分です。

立体感を意識しながら、全体塗り進めます。

アクリル絵の具で塗る・背景を決める

 

 

この絵は下絵の段階では、背景にシャクヤクの花が入っていたのですが

最初に白龍をトレースした時には、背景を変える可能性があったので

花はトレースしていませんでした。

 

白龍を塗り進めて、様子を見ましたが、

結局当初の予定通りにシャクヤクの花にすることにしました。

 

 

ちなみに今回使った色はこんな感じです。

 

 

 

アクリル絵の具で塗る・二度、三度と、塗り進めます。

 

全体が大まかに入りました。

一度塗りではこんな感じです。

 

これを2~3回(場合によってはもっと)

塗り重ねて良い感じに仕上げていきます。

 

二度塗り目です。

 

アクリル絵の具で塗るコツは、一度塗りで決めようとせずに
薄い色を何度も重ねて行くことです。

影→ハイライトー→影→ハイライト

のような感じで塗り進めます。

アクリル絵の具で塗る・仕上げに持っていきます

 

拡大部分です。

これで三度塗り目くらいです。

全体がしっくりとした色になって来ました。

でもまだ25%位塗り足します。

 

 

完成に近くなって来ました!

 

 

顔の部分を並べてみました。

最初に比べると、最後はしっかりと色が乗っていますね。

アクリル絵の具で塗る・完成です!

 

細部を調整して

完成です!

 

 

龍の顔の描き方はこちらでご紹介しています。

 

関連記事
読み込み中... 読み込み中...

現代龍神画・エキスパート講座のご案内

私は絵の講座も開催していますが、近年の龍神人気に伴い、多くの方から「龍神の描き方」の講座のご希望をいただいていました。

この度長期間の制作期間を経て、ようやく講座がリリースされました。

【現代龍神画・エキスパート講座】は、業界初となる現代風の龍神画のノウハウを凝縮したデッサン講座です。

『単純化の図形』という、人物描画に広く用いられる手法を取り入れて、デッサンの基礎から龍神画を学ぶことができます。

230.pのテキストと2時間の動画でオンラインで学ぶ「現代龍神画・エキスパート講座」。詳細は下記のページをご覧ください。

詳細は講座サイトへ

まとめ

 

今回は技法などは書いていないので

どこをどう塗っているのか?については、又別の機会にお届けします。

 

アクリル絵の具は応用の利く画材です。

私のアトリエでも最初は簡単なパステルから

入る方が多いですが、最終的にはアクリル絵の具に進む方が多いです。

(もちろん最初からアクリルを使う方もいますが)

 

アクリル絵の具が気になった方は、是非チャレンジして見て下さいね。

 

奥田みきの龍神ジクレー版画

奥田みきの公式ショップでは、龍神をはじめ多くのジクレー版画を取り扱っています。