【透明水彩絵の具のおすすめ】~初心者が使いやすいメーカーは?
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こんにちは。 画家・イラストレーターの奥田みきです。
水彩絵の具は初心者の方にも入りやすく、人気の画材ですよね。
今回は「これから透明水彩絵の具をはじめたい!」という方に向けて、透明水彩絵の具の選び方をご紹介しますね。
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【水彩紙の選び方はこちら】
【水彩画の筆】
(商品以外の写真は、一部を除き自作の絵と著作本の中から掲載しています。商品画像はAmazonにリンクしています)
透明水彩絵の具とは?
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私はアナログとデジタルの両方を使って絵を描いていますが、透明水彩絵の具は
「やわらかく、優しい色使いで描きたい!」
と思う時に使用します。
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私はソフトなタッチの水彩画を描いていて、近年の日本でも水彩画と言えば、柔らかなウォッシュをメインとした絵が多いですよね。
特に風景画や植物画は人気で、カルチャースクールの水彩画講座も賑わっていますね。
水彩画は歴史的には下記の作品のように、重厚な絵も沢山制作されてきました。
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今でも水彩で上記のような絵を描く方もいますが、ここでは「ソフトタッチの水彩画」についてご紹介をします。
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水彩絵の具って何で出来ているの?
「絵の具」は水彩に限らず色々な絵の具があります。絵の具は色を決める「顔料」と、それを接着するための役割を持つ「バインダー」の二つで出来ています。
画材屋さんで売っている絵の具は、すでにこの二つが一緒になって売っていますので分けて考えることはありませんよね。
そこで、分かりやすいのが日本画の絵の具です。瓶に入った「岩絵の具」を「膠(にかわ)」で溶くのが日本画の絵の具で、この「膠」バインダーになります。
バインダーは油やアクリル樹脂など色々があり、どのバインダーを混ぜるかによって違う種類の絵の具になります。
今回ご紹介する透明水彩絵の具のバインダーは「アラビアゴム」になります。
ちなみに、透明水彩絵の具か不透明水彩絵の具の違いは、アラビアゴムの配合の割合で決まります。
水彩絵の具の種類~透明・不透明の2種類があります~
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それでは水彩絵の具のご説明に移りますね。
水彩絵の具は書いて字の通り
「水で溶ける絵の具」のことを言います。
油絵は油で溶く、アクリルは水やメディウムで溶きますが
水彩絵の具は基本、「水」だけで塗ることができる便利な絵の具なんです!
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こんな風に塗っていくイメージですね。
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水彩絵の具は3種類
水彩絵の具には下記の三種類があります
- 透明水彩絵の具
- 不透明水彩絵の具
- 半透明水彩絵の具
(半透明は小学校などで使われている絵の具です。特殊なので今回はご紹介はしません)
じゃあ、透明と不透明は何が違うの?
特徴をご説明しますね!
透明水彩の特徴は?
- ウォーターカラーと呼ばれる絵の具です。
- 塗ったときに下の色が透けて見えます。
- 重塗りをすると深い色になります。
- 白は紙の白を残します
- 透明感のあるみずみずしい色です
- 滲みやぼかしが美しく描写出来ます
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不透明水彩絵の具の特徴は?
- ガッシュと呼ばれる絵の具です。
- 透明水彩絵の具は紙の下地を残しますが、こちらは白を混ぜて明度を調整します。
- 白を載せることが出来ます。
- アクリルに似た重ね塗りが出来ます。
- 厚塗りをしたい方に向きます
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▼アクリル絵の具と、不透明水彩絵の具の違いは?
アクリルは乾くと下の色が落ちませんが、不透明水彩絵の具はあくまでも水彩なので、水で濡らすと下の色が取れてしまいます。
透明水彩絵の具と不透明水彩絵の具のどちらが良い?
どちらが良い悪いはなく、描きたいタッチがどちらの方が近いかです。
(これは水彩に限らず、他のどの絵の具についても言えます)
ちなみに透明水彩絵の具に白を混ぜて、不透明っぽく使う事もできますし、「透明水彩絵の具」の中でも白の入っている絵の具があります。
私は最近「少し白を入れる」のが好きで、特に肌色などに入れることが多いです。
さて、私が使っているのは「透明水彩絵の具」です。
次の項目からは透明水彩絵の具についてご紹介しますね。
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透明水彩絵の具はどうして良いの?
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私は色々な画材を使いますが、主にアクリル、透明水彩、色鉛筆、デジタルを使っています。画歴の初期の頃は水彩画がメインでした。
透明水彩絵の具はとても便利で、色々な使い方ができますが、簡単に透明水彩絵の具のメリット、デメリットを記載してみますね。
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- 美しい透明感のある仕上がりになります。
- 基本的に水だけで塗れます
- 精密に塗り込む事も出来きますし、大胆にぼかした塗り方もできます。
- 比較的早く描けます。
- 色々な技法もあり、覚えて行くのも楽しいです。
ちなみに私は透明水彩絵の具からアクリルに移行しましたが、もっと画面の奥行きを出したかったのが1番の理由ですね。
かといって、透明水彩絵の具でも奥行きのある絵を描く方はいますのでこれも好みの問題です。
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透明水彩絵の具のおすすめ~実際にどの絵の具を買ったら良い?!
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透明水彩絵の具と一言で言っても、色々あって迷いますよね。
透明水彩絵の具には大きく分けてチューブ入りと固形タイプの二通りの形状があります。
上記の写真のようなもので、
これをパレットに出して使います。
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元々固まって売っているもので自分でパレットなどを作る必要がありません。
固形タイプについては、最後にご紹介しますね。
さて、透明水彩絵の具は最初にはじめる時にも、揃えるものが少なくて良いのも利点の一つです。
この先は実際におすすめする透明水彩絵の具をご紹介していきますね。
最初にかかる画材代が高くないのは嬉しいですよね!
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透明水彩絵の具のおすすめメーカーは・ホルベイン
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「透明水彩絵の具のおすすめ」はネット上にも沢山ありますし、それぞれ色々な角度からご紹介していると思います。
私がホルベインの透明水彩絵の具をご紹介する理由は
- 価格がお手頃なので初心者もはじめやすい。
- 画材屋さんでの取り扱いも多く入手がしやすい。
- 全108色で色数が多いこと。
- 伸びや発色も良く使用しやすい。
などが挙げられます。
私は今でもホルベインをメインに使っています。(ウィンザー&ニュートンも使いますが)
私の塗り方と相性が良いということもありますが、ホルベインは好きなメーカーの透明水彩絵の具です。
画材は高い物ほど質が良く、「高いものはやはり良い」と感じる物も少なくありません。
でも中には値段に関係なく、「相性の良い画材」もあるんです。
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実際に何を購入したら良いか?
ホルベインの透明水彩絵の具ですが下記の18色入りと、プラス数色を買い足すのをおすすめしています。
ホルベイン 透明水彩絵具 18色セット W403 5ml(2号)
18色に入っている色
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クリムソンレーキ
ローズマダー
バーミリオンヒュー
パーマネントイエローレモン
パーマネントイエローディイープ
ジョーンビリヤンNO.2
パーマネントグリーンNO.1
パーマネントグリーンNO.2
ビリジャンヒュー
コンポーズブルー
コバルトブルーヒュー
プルシャンブルー
ミネラルバイオレット
バーントシェンナ
バーントアンバー
イエローオーカー
アイボリーブラック
チャイニーズホワイト
透明水彩絵の具・7色からでもスタートできる?!
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透明水彩絵の具は「三原色」で塗る技法もあります。
私はこの本の中でも7色に絞ってお勧めしています。(ちなみに上記の絵はこの7色の中から3本のみで描いています)
この七本があれば「透明水彩絵の具」をはじめることができます。
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なぜかと言えば、下記の様に色々な混色ができるからなんです!
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透明水彩は混色するほど色が濁ると言われていますが、私の場合は、少し落ち着いた色合いにしたいということもあってその混色を進んでやっています。
ただこれは私の塗り方ですので、沢山の色数があった方が良い方や、混色は難しいと感じる方、鮮やかな色が良い方などは、前記の「18色+3色=21色」からはじめられるのが良いと思います。
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私は講座もやっていますが、その経験からいうと「最初はなるべく画材代がかからない方が…」とおっしゃる方が7割です。
教室などでも最初に高額な画材を一式購入する教室もありますが、結局続かなくて無駄になってしまったという話も珍しくありません。
もちろん良いセットを買うとテンションも上がりますが、絵の具は相性があるので最初に「透明水彩絵の具良いな」と思って水彩を買っても、意外と自分に合わないことも多いのです。
どのみち絵の具は消耗品ですので、高価な物を買うのはなくなってからでも大丈夫です。
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透明水彩絵の具・プロ御用達の水彩といえば、ウィンザー&ニュートン
ウィンザー&ニュートンはイギリスの高級透明水彩絵の具です。
やはり「透明水彩絵の具」の最高峰ですので、ご紹介をさせて頂きますね。
ウィンザー&ニュートンは多くのプロ作家も愛用しています。ウィンザー&ニュートンが優れているのは、多くの絵の具が「単一顔料」で作られているからです。そのため色がクリアで、混色しても濁りづらく美しい発色のままなのです。
ホルベインに比べると倍以上の値段がしますが、その価値がある絵の具です。「本格的に透明水彩に取り組みたい! 」という方はこちらもお勧めです。
固形水彩絵の具
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最後に固形タイプもご紹介しておきますね。
固形タイプは絵手紙や持ち運びに便利です。屋外のスケッチなどに使う方も多いですね。見た目が可愛いため、テンションも上がります。
固形絵の具は最初からパレットになっていて便利なのですが、広い面積の絵の具を作ったりするのには少し使いづらいです。
粉末の絵の具を固形にしたものです。
固形絵の具のことで、半乾燥させたものです。保存が良く使いやすいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここでご紹介した以外にも良い透明水彩絵の具はあります。
「マッチカラー」などは別途取り上げて見たいと思っていますので今回は情報をしぼって記事にしました。
今後は塗り方や技法の記事も描いて行きたいと思っていますので、よろしければ又ご訪問くださいね。
何かのご参考になれば嬉しいです
【水彩紙の選び方はこちら】
【水彩画の筆】
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![](https://mikisya.com/wp-content/uploads/2019/12/31-1.jpg)
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