アクリル絵の具のパレットはどれが良い?3つのパレットを使い分けます
アクリル絵の具は「乾くのが早い」のが特徴ですが、逆にすぐに乾燥してしまって扱いづらいこともありますよね。
今回は「アクリル絵の具のパレット」について記載してみます。
私はアクリル絵の具で制作する時には、主に3つのパレットを用途に応じて使い分けています。
アクリル絵の具のパレット①紙パレット
アクリル絵の具を扱う人が最も多く使うのは、「紙パレット」だと思います。
サイズも豊富で、用途に応じて使い分けることが出来ます。
紙パレットは一枚ずつ切って使うので、後始末なども楽です。
SS~Lサイズ位の大きさがありますが、私は通常は「Sサイズの穴なし」を使用します。
どちらの形状が良い?
形状は2種類。
形状は持ち手のついているこの形と
持ち手のないこちらの形状とあります。
イーゼルに立てて描く方は手に、穴が付いてる方が使いやすいですが、置いて塗る場合には穴がない方が使いやすいと思います。
メーカーによって紙の薄さの違いなどはありますが、それほど大差はないと思います。
アクリル絵の具のパレット②絵の具皿
絵の具用のお皿です。
絵の具皿は背景などを塗る時に、大量に絵の具を作る時に使用することが多いです。
お皿を使う場合、アクリル絵の具は使った後に乾く前でしたら簡単に水で洗い落とせますし、固まってしまっても、しばらく水につけておけば簡単に洗い流すことが出来ます。
サランラップで包んでおけば長持ち
背景に使う色などは少し多めに作って置いたほうが後々塗り足せますので、しばらく絵の具を保存しておきたい時には、しっかりとサランラップで包んでおけば、2~3日ほどは保存できます。
アクリル絵の具のパレット③ ウエットパレット
最後にご紹介するのは「ウエットパレット」です。
アクリル絵の具は乾燥が早いのがメリットですが、塗っている時には直ぐに絵の具が固まってしまって、使いづらいと感じることも少なくありません。
そこで活躍するのがこの「ウエットパレット」です。
私は、広い面積を塗った後は、細部を描き込んで行く作業が8割ほどなので、この塗り込む作業の段階になると「ウエットパレット」を使います。
ウエットパレットの良さ
- 作業を中断する時でも絵の具が乾かない。
- 一回絵の具を出しておけば半日~一日使うことが出来る
- 100均で売っている材料で作ることが可能
ウエットパレットの作り方を動画にまとめました
まずは一分半ほどの動画にまとめたものをご覧ください。
次の段落では画像を共に解説しますね
ウエットパレットを作りましょう① 材料は100均のものでOK
まずは材料のご紹介です。 材料① A4程度の大きさのブリーフケース |
材料② クッキングシート。 スポンジを包むように使いますので、やや大きめのものが良いです。 トレッシングペーパーでも代用出来ますし、紙パレットを直接使うこともできます。 |
材料③スポンジ。 平らで余り厚さのないものでしたらどれでも大丈夫ですが、このメラニンスポンジは写真のような平べったい形状のものが多いので、私はこれをケースの大きさに合わせて切って使っています。 |
ウエットパレットを作りましょう②作り方は簡単
①スポンジに水を馴染ませます。裏表にたっぷり含ませてください。 「びちゃびちゃ」なくらいでちょうど良いです。 |
②クッキングシートを巻きます。スポンジと同じくらいの大きさで上に置くだけよりは、くるっと包み込んだ方がシートが浮きませんので大きめに切ってくださいね。 |
③包み込むように巻きながら、シートに水を含ませます。ちょっと湿って「しなっ」となるとちょうど良いです。 |
④シートが湿っていないと絵の具が乾いてしまいますので、上から水をかけて、クッキングシートを少し塗らしても良いです。 |
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⑤シートが用意出来たら、使いやすいように絵の具を出します。 決まりはありませんが、隅に出して中央を開けておくと絵の具を混ぜるスペースに出来ます。
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⑥使用を中断する時にはふたをしておけば、半日~一日は絵の具が乾くことがありません。 クッキングシートは余り丈夫ではないので、使用し続けていると穴が空いてしまうこともありますので、強くこすったりすることは避けた方がいいです。 |
⑦一日経った状態です。まだまだ使えます! |
私は広い面積を塗り終わった後は時間を掛けて細部を描き込みますので、このウエットパレットでないと、直ぐに絵の具が乾いてしまいます。
簡単に作れますので、是非作って見てくださいね!
その他の乾燥を遅らせる道具・リターダー
絵の具の乾燥を遅らせてくれるメディムもあります。
下記の商品は
「ターナー色彩 メディウム ・リターダー 」です。
絵の具に少量混ぜて使うことで、絵の具の乾燥を遅らせることがでるメディウムで、とても便利です。
乾燥を遅らせることでグラデーションなども塗りやすくなります。
まとめ
乾くのが早いのが特徴のアクリル絵の具ですが、出した絵の具が直ぐに乾燥してしまうのが作業中のネックです。
上記にご紹介したほかにも霧吹きを使ったりそれぞれ工夫して作業をしていますので、みなさんもご自分にあった作業環境を探してみてくださいね!