【仏さま一覧|如来・菩薩・明王・天部】
仏教に登場する仏さまは種類が多く、
お姿や役割、ご利益もそれぞれ異なります。
このページでは、その仏さまたちを 4つのグループ(如来・菩薩・明王・天部)に分けて、わかりやすく整理 しました。
ひとつずつの「役割」と「ご利益」をシンプルにまとめていますので、
まずは気になる仏さまから読み進めてみてください。
また、一部の尊像については より詳しい解説ページ もご用意しています。
興味が深まった仏さまがあれば、あわせてご覧いただけます。
■ 如来(にょらい)
悟りを完成させた、もっとも高位の仏。
穏やかな姿で描かれ、心の中心を象徴します。
釈迦如来(しゃかにょらい)
・役割:仏教の開祖をモデルとする中心仏
・ご利益:悟り、智慧、心の安定
阿弥陀如来(あみだにょらい)
・役割:西方極楽浄土の主
・ご利益:往生、救済、安心


薬師如来(やくしにょらい)
・役割:病気治癒の仏
・ご利益:病気平癒、健康


大日如来(だいにちにょらい)
・役割:宇宙の本質を象徴する密教の中心仏
・ご利益:災難除け、加護


毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)
・役割:光をあまねく照らす根本仏
・ご利益:所願成就・智慧の深化
不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)
・役割:五智如来の一尊
・ご利益:行動、克服
宝珠如来(ほうじゅにょらい)
・役割:宝珠を象徴
・ご利益:福徳、減罪
阿しゅく如来(あしゅくにょらい)
・役割:東方の如来
・ご利益:安産、悪魔降伏


■ 菩薩(ぼさつ)
悟りを得ながらも、人々のそばにとどまる慈悲の存在。
種類が豊富で、表される姿も多彩です。
観音菩薩(かんのんぼさつ)
・役割:あらゆる姿で救う慈悲の菩薩
・ご利益:厄除け、現世利益


千手観音(せんじゅかんのん)
・役割:多数の手で願いに応える観音
・ご利益:息災、延命


十一面観音(じゅういちめんかんのん)
・役割:十一の相で多方面から加護
・ご利益:厄除け、福徳
馬頭観音(ばとうかんのん)
・役割:動物や生命の守護
・ご利益:家畜守護
准胝観音(じゅんていかんのん)
・役割:六観音の一尊
・ご利益:延命、福徳


文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
・役割:智慧の象徴
・ご利益:学業成就


普賢菩薩(ふげんぼさつ)
・役割:行動と実践を導く菩薩
・ご利益:修行成就
勢至菩薩(せいしぼさつ)
・役割:智慧の光で導く
・ご利益:成長、智慧
弥勒菩薩(みろくぼさつ)
・役割:未来に現れる菩薩
・ご利益:息災、未来


多羅菩薩(たらぼさつ/ターラ)
・役割:救難の女性尊
・ご利益:眼病、安産


般若菩薩(はんにゃぼさつ)
・役割:智慧そのものを象徴
・ご利益:息災、修行
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
・役割:六道すべてを救う
・ご利益:子育て、安産、供養
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
・役割:無限の智慧と功徳
・ご利益:記憶力向上
日光菩薩(にっこうぼさつ)
・役割:薬師如来の脇侍
・ご利益:病気平癒
月光菩薩(がっこうぼさつ)
・役割:薬師如来の脇侍
・ご利益:癒し


■ 明王(みょうおう)
強い表情で煩悩を断ち切り、守護の象徴となる存在。
密教における中心的な役割を担います。
不動明王(ふどうみょうおう)
・役割:迷いを断つ中心明王
・ご利益:厄除け、魔除け


降三世明王(ごうざんぜみょうおう)
・役割:三毒を降伏させる明王
・ご利益:煩悩除去
軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
・役割:毒を鎮める明王
・ご利益:毒除け
大威徳明王(だいいとくみょうおう)
・役割:六道を調伏する力
・ご利益:延命、勝利
愛染明王(あいぜんみょうおう)
・役割:煩悩を力に変える
・ご利益:縁結び、夫婦和合
孔雀明王(くじゃくみょうおう)
・役割:孔雀が毒を食べる性質に由来
・ご利益:災厄除け、病気平癒


■ 天部(てんぶ)
インド神話をルーツとする護法善神。
個性的で、生活や自然に関わる役割も多いのが特徴です。
毘沙門天(びしゃもんてん/多聞天)
・役割:北方の守護神
・ご利益:財運、武運


広目天(こうもくてん)
・役割:四天王の一尊
・ご利益:守護、書道上達
増長天(ぞうちょうてん)
・役割:南方を守護
・ご利益:守護、五穀豊穣
持国天(じこくてん)
・役割:東方を守護
・ご利益:守護、国家安泰
吉祥天(きっしょうてん)
・役割:豊穣と美の女神
・ご利益:財運、福徳


大黒天(だいこくてん)
・役割:豊穣と福徳の神
・ご利益:商売繁盛、財運
弁才天(べんざいてん)
・役割:音楽・芸術・智慧の神
・ご利益:芸事成就、財運


梵天(ぼんてん)
・役割:インド神話の最高神格
・ご利益:ー
帝釈天(たいしゃくてん)
・役割:天界の支配者
・ご利益:勝負運
荼枳尼天(だきにてん)
・役割:古来の豊穣神が変容した尊
・ご利益:商売繁盛、寿命延長


摩利支天(まりしてん)
・役割:光の女神
・ご利益:勝負運、守護
歓喜天(かんきてん/聖天)
・役割:密教の男女二尊
・ご利益:夫婦和合、現世利益




まとめ
仏さまのお名前はよく耳にしていても、
その役割や由来を改めて知る機会は、案外少ないものです。
如来・菩薩・明王・天部──
どの尊像にも、それぞれの物語があり、
長い時間をかけて受け継がれてきた信仰があります。
この一覧が、気になる仏さまを知るきっかけになったり、
読みたい記事へ進むための小さな道しるべになれば嬉しく思います。
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